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第22話

「あ、あの。フィルさん、対処をしてるって言ってましたけど」

「確かに警戒はしてるけど襲ってくる気配はないわね。気分的には狙われてるみたいで気分悪いし、説明くらいしなさいよ」

 フィルとジオがマーキングした位置を掘っているとティアナとフィリアはジオに今の状況を説明して欲しいと言うが、

「……これか?」

「あぁ。思っていた場所より、ずいぶんと浅い場所にあったな」

「あんた達、人の話を聞いてるの?」

「説明なら後でしてやる。一先ず、戻るぞ。ここはそろそろ魔法が切れる」

「フィア、突っ立ってるなら、手伝え」

「魔法が切れる?」

「あ、あの。それって……あの、フィルさん、ジオさん、私、今、考えない方が良い事を考えてしまったんですけど」

 フィルとジオは何かを見つけたようであり、2人の様子にフィリアはため息を吐くとフィルは掘り出した拳大の石を手にテントに戻ると言い、ジオは直ぐに撤収作業を開始し始め、2人の様子にティアナとフィリアはこの後に起きる事がらを理解したようで顔を引きつらせ、

「フィル、ジオ、あんた達は何なのよ!? 計画性って言葉を知らないの!?」

「そ、そう言う事は先に言ってください!?」

「勘違いするな。お前らがテントから離れて付いてきてるから、魔法範囲を拡大しているんだ。魔力がなくなれば魔法が切れる。当然のことだろ。ほら、遊んでいるヒマがあったら動け。食われたいなら別だがな」

「草食系の動物はエサ場がなくなって移動しているからな。あいつらも腹をすかせているかもな」

 2人そろってフィルとジオに文句を言うがフィルもジオも気にする事はなく、テントに向かい歩き出し、ティアナとフィリアは慌てて2人の後を追いかけて行く。

「……まったく、無事に着いたから良いものの」

「……囲みを横切ってくるとは思いませんでした。すぐそこに狼さんの顔がありました」

「何だ。それなら、蹴散らしてきたら良かったのか? あいつらの屍を積み上げても精霊達が力を貸してくれないんだ。屍の栄養を土に取り入れられないなら無駄でしかないだろ」

 4人はテントに無事に到着するとティアナとフィリアはかなり緊張していたようであり、テントに到着するなり、安心したようで息を漏らすがフィルは無駄な事をするつもりはないと言い切り、

「……フィル、あんたはもう少し女の子に気を使いなさい」

「ん? そうか。ティアナ、悪かった」

「は、はい」

「って、待ちなさい!! 何で、ティアナにだけよ!! 私も『女の子』でしょ!!」

「ジオ、何か戯言が聞こえるんだが」

「まぁ、気にするな。それより、この石が原因なのか? 見た目はそこら辺に転がっている石と変わらない気がするんだが」

「あぁ。見てみろ……」

 フィリアはフィルとジオが図太すぎると言いたいようで自分やティアナは女の子なのだから心配くらいしろと言うがフィルはティアナにしか気を使わずにフィリアはフィルの態度が不満だと声を上げるが2人は気にする事はなく、ジオはフィルが持ってきた拳大の石を手に取り聞くとフィルはジオに石を渡すように手を出し、石を受け取ると研究室で土を光らせた魔法を唱え、その石はフィルの魔法に反応したようで強い光を発する。


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