表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/69

第19話

「……予想以上だな」

「あぁ。これは酷いな」

 4人がグラン大平原の入口に着き、辺りを見渡すと平原の4割くらいは植物が枯れているようで平原は茶色く変わってきている。

「……」

「フィル、一先ず、俺はこっちの準備をするからな」

「あぁ。任せる」

「ちょ、ちょっと、泊まりなの?」

 ティアナはこの平原と村の様子を重ねあわせているようで平原をジッと見つめており、ジオは馬車から荷物を引っ張り出すとフィリアは泊まりになると思っていなかったようで声を上げると、

「……イヤなら、帰れ。何度も同じ事を言わせるな」

「フィア、遊んでないで手伝え」

 フィルはフィリアに帰れと言い、ジオが馬車から下ろした荷物を手に1番近くのすでに植物が完全に枯れている場所に向かって歩き出し、ジオはフィリアに手伝うように言い、

「わかったわよ。その代わり、言っておくわよ。おかしな事を考えたらぶっ飛ばすからね」

「……誰が好き好んでお前みたいな奴を襲うか」

「俺も遠慮する」

 フィリアは男2人におかしな事を考えるなと言うが2人はそんな事はあり得ないと言い切り、

「それはそれでムカつくわね」

「良いから手伝えよ。時間は限られているんだからな」

 ティアナは2人の反応に眉間にしわを寄せるがジオはフィリアに手伝うように言うと調査の拠点にするためのテントを張って行く。

「あ、あの。フィルさん、私は何を手伝ったら良いんですか?」

「……今は良い。ジオ達の手伝いでもしていろ」

「で、ですけど、私は早くこの事件を解決したいんです!!」

 ティアナは頭の中によぎっている農作物が枯れ果てている村のイメージを払拭しようと大きく首を振るとフィルに手伝える事はないかと言うとフィルはティアナに今は手伝ってもらう事はないと言うがティアナには引けないものがあるため、食い付くようにフィルとの距離を縮めるが、

「……邪魔だ。調べられないだろ」

「は、はい。すいません、」

「……現状で言えばお前に出来る事はない。試したい事はあっても考える事は多いんだ。それに呪歌は魔力消費は他の魔法よりは少なくても魔力を使用するんだ。1日で使える回数は限られているんだ。無駄な事するヒマがあるなら、必要な事から始めろ」

 フィルは表情を変える事なくティアナには今はできる事はないと言い切り、調査を続けて行き、

「ティアナさん、こっちを手伝ってくれるかい? 飯の準備もしないといけないからな。料理に関してはフィアは役立たずだから、料理ができるなら手伝って欲しいんだ」

「あ、あの。だとしても普通は逆じゃないでしょうか?」

「気にする必要はない。ずっと言ってるが脳みそまで筋肉のバカ力女なんだ。料理なんて繊細な事はできん」

「正直、フィアに任せると食いものができるとは思えない」

「フィル、ジオ、あんた達、ぶっ飛ばすわよ!!」

 ジオは包丁を片手にテント張りはフィリアに任せて食事の準備をしようと言うとティアナは普通はジオとフィリアの格好が逆だと苦笑いを浮かべるがフィルとジオはフィリアに任せるのは自殺行為だと言い切り、2人の言葉にフィリアは文句があるようで吠える。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ