第17話
「……お前らはこの間の話を聞いていなかったのか?」
「えーと」
「うるさいわね。さっさと準備しなさいよ」
フィルが地質調査を行うための、道具を馬車のなかに積んでいると当然のようにティアナとフィリアが立っている。
「……ジオ」
「まぁ、フィアの性格上、仕方ないだろ。それに調査中に襲われたら、道具とお前、同時に俺は守れないぞ。フィアがいるのは戦力になる」
「……戦力? お荷物が2つ増えただけだろ」
「お荷物? 誰の事?」
フィルはこの原因を作ったであろうジオを睨みつけると彼は申し訳なさそうに苦笑いを浮かべながらも、フィリアの戦力の高さは認めるべきだと言うがフィルは2人をお荷物と言い切り、その言葉に不機嫌そうな表情でフィルを睨みつけると、
「フィアさん、お、落ち付いてください。フィルさんも」
「……勘違いするな。俺は落ち付いている。ジオ、この2人が付いてくるのは仕方ない。フィアはまだしもティアナには試してもらいたい事もある」
「試してもらいたい事ですか?」
「あぁ……それより、付いてくるなら付いてくるでかまわんが手続きはどうした?」
「は? 何を言ってるのよ。そんな面倒な事をしてるわけないでしょ」
ティアナはまたケンカを始めると思ったようで慌てて2人の間に割って入るがフィルはフィリアの相手をする時間などないとため息を吐くとティアナの『呪歌』には何か使える事もあると思っているようであり、2人の同行を許可すると2人に依頼を受ける手続きをどうしているかと聞くとフィリアはくだらない事を言うなと言いたげにため息を吐く。
「そうか。ティアナ、行くぞ。バカ女はそのままでも良いらしいがせっかくくるなら手続きはしておけ。行くぞ」
「あ、あの。良いんですか? 私のわがままなのに」
「……依頼外で勝手にやって事故でも起きると面倒なんだ。特にお前は特待生としての立場があるからな」
「そ、そうなんですか?」
「あぁ。ジオが噛んでるから、済ませてあると思ったんだがな」
フィルはフィリアの相手をするのは面倒だと言うとティアナに依頼の手続きをするように言うと地質調査依頼の代表としてティアナの手続きを済ませてくると言うがティアナは依頼を受けるのが初めてのため、どうしたら良いかわからないようであり、フィルはジオに依頼の手続きくらいを終わらせていない事を非難するような視線を向けると、
「説明とか面倒な事は任せるよ。相棒」
「……まったく、行くぞ」
「あ、あの。依頼の手続きと言うなら、フィアさんのは?」
「面倒だと言ったのはあいつだ。あいつが付いてきて、バカな事をしても俺もジオもしらん」
ジオは悪気などないようでくすりと笑うとジオの表情にフィルは呆れたようなため息を吐き、改めて、ティアナに付いてくるように言うとティアナはフィリアの手続きはしなくて良いのかと聞くがフィルは依頼時に起きた事でフィリアに何があっても見捨てると言い切り、
「ちょっと、フィル、どう言う事よ」
「そのままだ。ティアナ、構うな。行くぞ」
「えーと」
「ちょっと待ちなさい!!」
「フィア、馬車に乗る気なら積み込みを手伝え」
フィリアは声を上げるがフィルは歩みを止める事なく、フィリアはフィルの態度に声を上げて追いかけようとするがジオは彼女の首をつかむ。