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ディスハイム  作者: うたかたリュート
シーズン1
6/11

自由

初めての戦闘を終えた龍彗

100戦100勝の無茶な条件に打ち勝つことができるのか

それとも敗北の味をしり一生戦い続けるのか

真良3年1月4日(前編)


理由はわからないが鎖がとかれた…

死竜が俺を選んだ以外は、1勝した以外理由がない。

『なぜ俺を自由に?』

<死竜>「自由というわけではない、ここから逃げ出そうとしても闘技場に行くだけだ、と言いたいところだが、お前は総支配人に気に入られた。まぁ出歩ける場所と飯が変わっただけだ。」

死竜はおぼんを俺に差し出す。

ごはんにお味噌汁、キャベツに鳥のから揚げだ。

そんなことを言っているが死竜がまた俺の分を食べて自分の分を渡したんじゃないだろうな…

まぁそんなことされても食べるが。

<死竜>「また、俺の分だと思ってると思うから言っておくが、総支配人からお前に一言。金の卵には稼いでもらおうとのことだ。」

『そうか…』

心底どうでもよかった。

どうせ…

<死竜>「浮かない顔だな。うれしくないのか。お前はお気に入りだ。お気に入りに入った者は何かしらの優遇が得られる。」

『お偉いさんのお眼鏡にかなおうと、殺し合いに参加しないといけない。その事実だけは変わらない。』

<死竜>「そうだな。」

『でも、気になることがひとつだけある…』

<死竜>「なんだ?お前に許されたことは多くはないが少なくもない。多少なら融通ゆうずうがきくかもしれないぞ。」

人殺しをしたことで友達といえる存在はいなくなったと思うが、母さんに報告ぐらいしたいな…

俺は心の中で、母さんが死んでしまった日を思い出していた。


それはいつか語るであろう物語。


<死竜>「どうした?言ってみろ」

『いや、何でもない…ただ母さんの墓に花ぐらい供えたかったなって…思っただけだ。』

<死竜>「それは、さすがにできないな。俺すら外に出ることはできないんだからな…まぁお前が外に出る日が来たなら俺もお前の母さんの墓に花ぐらい供えてやる。」

『っふ、それは遠慮しておこう』


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