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63・ガーネさんに相談です

サメル村納期も終わり七月になった。

今朝も一日の計画の為、俺の家の倉庫にガーネ達が来ている。


「マサルさん、雨も降らなくなりましたが、ズンダダ森に薬草採取に行かないのですか」

「そうだな、そろそろ行きたいのだが、ガーネさん達四人で行かせて良いのか考えているんだ」


「大丈夫ですよ、これでも王都では四人で薬草採取をしていましたから」

「いや、薬草採取の腕は認めている。だが、森の危険に対応できるか心配んだ。それに護衛に村の狩人をつけるのも、男女の事故が有ったら困るしな」


「男女の事故は私も対応に困りますが、森の危険には十分対応できると持っています」

「うーん、森の入り口に有る森小屋の近くでも魔獣猪が現れたからな。安全とは言い切れないんだ」


「私達がマサルさんと行ったときは出ませんでしたが、出るんですね」

「ああ、あれは普通の猪より一回り大きかった、それにしぶとくて致命傷を与えたと思ってもなかなか倒れなかった」


「それでも大丈夫だと思います。薬草採取はフェリンとノラバに任せ、私とシャクヤが護衛を担当すれば、よほどのことが無い限り怪我をすることは無いと思います」

「まあそうか。それに死なない限りフェリンがいれば助かるのだよね」


「そうなんですか」

えっ、ヒールできないのか。


「冒険者だから、ポーションは持っているよな」

「あんな高価な物、買えるわけ無いですよ」

ポーションも作れないのか。


「あれだな、フェリンにヒールとポーション作り教えようか」

「えっ」

「四人がカエデ製薬の社員、そうだな正社員でなくとも委託社員でもいいが、なってくれれば教えることが出来る。」


「あのー、それって。きちんと契約書を作るのですよね」

今までガーネとの話を黙って聞いていたフェリンだ。


「そうだが、社員にると色々秘密を知ることになる。契約書を作るのは秘密をばらした時、罰則を与える為だ」

「怖いですね、それに今まで以上の秘密が有るのですね」

「ある」


社員になってもらうのならば、俺が属性:光の操作力:特大なのを話すつもりだ。

このことは家族にも気づかれているとはいえ、正式に話していない。


「ねえガーネ。悪い話じゃないと思うよ」

「そうそう」

ノラバとシャクヤが社員契約に賛成する。


「だって、このまま冒険者を続けるの限界だと思うの」

「そうそう、ノラバの言う通り」

相槌はシャクヤだ。


「ガーネだって、王都で冒険者やってたからわかっているはずだと思うけど。所詮冒険者なんて良くて契約社員でしょ。アルバイトや日雇いの仕事ばかりで、生活に困ったじゃない」

俺も八歳から冒険者をやっているからわかる。


冒険者の仕事では食べていけない。

だいたい冒険者ギルドと言っても今のギルドはアルバイトの斡旋業者みたいなものだ。


「そうだな。そろそろ腰を落ちつける頃合いかもしれないな」

「そう言うことなので、マサルさん。私達カエデ製薬の社員になります」

ガーネでなくフェリンがまとめてしまった。

まあ戦闘能力のほとんどないフェリンが冒険者を続けるのが一番難しいからな。


「わかった、それじゃあギャ、カエデ製薬に行って社員契約の書類を取って来てくれるか」

「オー」

ギャに取りに行かせる。


「それでは、ガーネ達に俺とギャの秘密を話す。これはカエデ製薬の他の社員も知らないことだ」

「待て、マサル。それだと社員契約以上の話になる。まさか『契約の腕輪』を使うのか」


「あれは『奴隷の首輪』とちがい、自分で外せるだろ。まあ裏切りにくくはなるが、俺もフェリンの秘密を知ることになるから、そんなことはしない。それで秘密なのだが、俺は属性:光の操作力:特大だ。そのおかげで、バフかけ、ヒール、ポーション作りが出来る。そしてギャだ。彼女の奴隷の首輪には契約をしていない。あくまで本人の意思で俺についてきてくれている」

「「「「・・・・・・」」」」


「うん、驚いた返事もないか」

「いえ、マサルさん。マサルさんが属性:光なのは気づいていました。それにギャちゃんも光ですよね」


「そうか、そうだったな。属性光のフェリンならわかったしまうか」

「ええ、でもお二人とも、属性を隠すのがとても上手ですね。私の前でバフを使わなければわかりませんでした」

そうだろう、聖女にもバレなかったからな。


「それじゃあ、フェリン、バフかけは出来るのか」

「本当に軽くかけるのなら、自分だでなくガーネ達にも使いますが、怖くて強いバフはかけられません」


「そうだな、無理なバフは身体を破壊するからな。俺は少しずつ強くして試していった。それにヒールもできたから、少しぐらい身体を壊してもなんとかなったからな」

「ヒールですか。あれは難しくてきつい修行をすると聞いています」


「そうか、この本を読んで勉強すれば出来るようになるぞ」

そう言って、一冊の本を異次元鞄から出す。


「それは」

「医学書だ。ヒールで怪我や病気を治すのに必要な知識が書いてある。やみくもに魔力を流し込んでも直せないからな」


「マサル…さん」

「何だガーネ」


「何処で手に入れたのです。医学書は教会で管理しているはずです」

「そうだな、ヒールを使えないと聖女とは呼ばれないからな。だが見てわかる通り古い医学書だ。リサイクルショップの古本の棚に並んでいた」

リサイクルショップとは便利なところだ。

魔剣も異次元鞄も手に入れている。


「マサル、書類取って来たぞ」

カエデ商会に社員契約の書類を取りに行っていたギャが帰ってきた。


「ギャ、この本読んでみろ」

「・・・無理だな」

ギャにヒールを教えるのはもう少し後になりそうだ。


こうしてガーネさん達四人はカエデ製薬の社員として働くことになった。


「あっ、姉貴から一年分の依頼料前払いしてあったよな。それなら期限まで給料は無しだ」

「「「「・・・・・・」」」」

四人から冷たい目で見られたので、給料は払うことにした。

誤字報告ありがとうございます。訂正しました。

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