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42/414

42・家族会議です

サメル村から帰ってきた翌日、取りあえず親父に報告に行く。


「おやじ、色々あって相談することが出来たから帰ってきた」

「そうか、ムサイからも報告が上がっているがムサイが知らないことか」


「ムサイさんがどこまで報告したかよく知らないが、多分報告してないと思う」

「言ってみろ」


「村長から宿を作るよう頼まれた」

「それはバルノタイザン家に対してか、それともマサルにか」


「多分俺だな」

「なら、マサルが何とかしろ」


「ああ、そのつもりなんだが、今日の夕食の時に兄貴たちに協力を頼みたいんだ」

「マサルに任せると言っただろ」

どうやら宿をやることには反対しないようだ。


おやじと話している俺の後ろでギャがうろうろしている。


「マサル、あたいの事紹介しないのか」

「聞かれていないから良いんだ。まあ夕食には家族全員がそろうからその時紹介してやる」

「おー」


夕方まですることも無い。

そこでギャを案内することにした。


まず屋敷からだ。

「此処が俺の部屋だ」

「あたいは隣の小さな部屋に閉じ込められた」


「小さい言うな、貴族には使用人やメイドが付くこともある。ギャが泊まった部屋は御付きの使用人が泊まる部屋だ」

「使われた形跡がない、貧乏貴族では使用人が付かないのだな」


「俺たち兄弟には着いていないが、親父とお袋には付いているぞ」

「そうなのか、そう言えば料理人や掃除のメイドはいるのか」


「料理人はいるぞ、お袋は店が忙しいからな。親父とお袋の部屋以外は掃除は外注に頼んでいる。俺たち兄弟は自分でやっているな」

「だから、サメル村での掃除が上手かったんだな」


「ああ、それ以外にも冒険者の依頼には掃除も有るからな」

「何でも屋だな」


「そうだ、それじゃあ屋敷を一回りするか」

「オー」

ギャを連れて屋敷を一回りする。


「もう回り終えたのか」

「そうだ、言っておくが決して小さな屋敷ではないぞ、これだけでも維持するのは大変なんだぞ」


「わかった、それじゃあこれからどうする」

「もうすぐ昼めしの時間だ。お袋のやっている食堂に行くぞ」

「オー」


屋敷の案内が終わったので、今度はお袋の経営する食堂と姉貴の薬屋に行く。


昼飯の為、お袋の食堂に入る。

「おや、マサル。かわいい子を連れているねえ。どうしたんだい」

「ああ、夕食の時紹介する」

家族一人一人の説明するのは面倒なので、まとめて夕食の時紹介する。


昼飯を食べ終わると、姉貴のところへ行くと。


「マサル、その子どうしたの」

「後で説明する」


「説明は良いから、その子譲ってくれない」

「駄目だ」

「ケチ」

姉貴がギャを欲しがりそうだとは思っていた。


バルノタイザン家の第一子は姉貴だ。

次に上の兄が生まれ、そして下の兄が生まれた。


俺は姉貴が六歳の時言生まれたのだが、姉貴は妹を欲しがった。

しかい男である俺が生まれ、姉貴がものすごくがっかりしたと聞いている。


ギャの事より、姉貴に聞きたいことが有った。

「姉貴、今度サメル村の奥にあるズンダダ森で始める薬草採取のこと聞いているか」

「ええ、一応。何でも採取用の小屋迄立てるって、そんなお金何処から出るのかしら」


「それは、夕食のとき説明するよ」

「マサルは何か知っているのね」


「カエデ、薬草採取を隠れ蓑にする作戦、あたいが思いついた」

「おいギャ、勝手にしゃべるな。姉貴、ちょっとボイルさんが絡んでいるんで、夕食と時に詳しく話す」


「良いのよギャちゃん、マサルに遠慮しないで知っていることなんでも教えてね」

「オー」

まずい、ギャを姉貴に取られそうだ。


去年ギャと会ったときは、がりがりに痩せてバサバサの髪だったが、今では伸びた髪もロマンヌさんにカットしてもらい、食事もきちんとしているし、剣の稽古や兎狩りで体もしまっている。

年相応の可愛い女の子になっていた。


夕食までは姉貴の薬屋カエデですごす。

姉貴はすでに五人の薬師を育てており、今も薬屋カエデには薬師三人が弟子入りしていた。


俺が姉貴のところで薬草作りを覚えていた頃にいた人達は独立し、今いる弟子は初めて見る顔だった。


「マサル、みんなめずらしそうに見ている」

「そうか、来た時挨拶したぞ」


「マ、マサル様ですね。カエデ様の弟様でよろしいのですよね」

「ああ、そうだが」

なんかよそよそしいな。


「それはね。弟子達にマサルが次期バルノタイザン商会の社長だと言ってあるの。マサルに気に入られないと薬師としてやっていけないかもって、思っているんじゃないかな」

「社長なんて聞いてないぞ」


「マサルが、バルノタイザン商会に製薬販売部を作ると言ったからよ、だったら商会全体も面倒を見るべきって話ね、それにタカシは官僚でサトシは騎士でしょ。継ぐのはマサルしかいないと思うの」

「・・・確かに」

これは、完全に親父にやられたな。

去年サメル村に俺を送った時から考えていたんだ。


これは夕食後に家族会議を始めて、俺が出来ることをきっちり決めておかないとまずいな。

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