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26・ギャの質問に答えます

「マサル、質問が有るぞ」

「何だ、わかることしか教えられないぞ」


「たいしたことではない、属性:闇の人と魔獣の革のことだ」

「一応教えたはずだが」


「いや、おかしなことに気付いた。異次元鞄に魔方式を付与できるのは属性:闇だけだな、そして属性:闇だけが魔獣の革なのか、ただの獣の革か判別できるんだな」

「そうだが」


「あたいの履いている靴は魔獣の革製で発熱の魔方式が付与されている」

「ああ、そうだ」


「この靴が魔獣の革だと誰が判定したんだ」

「そうか、そこの説明が抜けていたな。まず、異次元鞄以外の魔具にするなら、属性:闇で無い魔法付与師が付与する。だからとりあえず、製品に加工する前の獣の革に魔方式を流し込ませてみるんだ。そして魔具になったら魔獣の革、魔具にならなければただの獣の革だ」


「それじゃあ、この靴をばらして鞄にすれば、異次元鞄に出来るだろ」

「それが、一度魔方式を流し込んだ革は異次元鞄の魔方式を受け付けないんだ」


「なるほどそう言うことか」

「それに、国で管理している異次元鞄の加工場には百パーセント魔獣の革を納品しないといけない。鞄の一部にでもだたの獣の革が使われると異次元鞄にならないからな」


「異次元鞄の条件が難しいぞ」

「その為に革一枚一枚を丁寧に属性:闇の人が確認するんだ」


「わかった、ならば異次元鞄以外の魔具、そうだなギャの靴みたいなものなら他の国でも作っているんだな」

「作っているだろうな。サメル村でも作っているみたいだぞ」


「それはまずくないか」

「いや、国から頼まれる分を納品すれば、後は村の自由だ。魔獣の革判定をわざとミスって、魔獣の革を猫ばばなんかしていないからな」


「そうなのか」

「そうだ、ごまかしても、サメル村って王都から遠いからバレないと思うが絶対やっていなと信じている。だから親父も村に来ていないんだ」


「それはマサルのおやじが怠慢だ」

「そう言うな、親父は別の方法で頑張っているんだぞ」


「それは何だ」

「王都からサメル村までの道を良くしているんだ、二百年前にロバの繁殖に成功したころは王都から二週間以上かかったんだぞ」


「そうか二百年かけて二週間を六日にしたんだな」

「ああ、山を削り川に橋をかけ、石畳を滑らかにし大変な事業だったんだ」


「目立たぬことに金を使ったな、だから貧乏なんだ」

「うーん確かに、途中の街や村が道が良くなったおかげで発展したのに、バルノタイザン家へはお礼の一言も無かったな」


「話がそれた、もっと聞きたいことが有ったんだ」

「なんだ」


「どうもあたいはマルマ王国で生まれたような気がしない。周りの国のことを教えろ」

「周りの国か、まずマルマ王国の東にミカク王国 南にシグラ王国 南東にフェファラ王国がある。ミカクとシグラは街道でつながっているので馬車で行けるな。フェファラはマルマ王国の南を流れる川で繋がっているので船で行き来している」


「そうか、三つの国と接しているのだな。仲は良いのか」

「まあまあだな」


「マサルはあたいの生まれがどこの国かわかるか」

「それも質問か、わかるわけ無いだろ。まあそのうちギャと一緒に周ってみるか」


「考えておく、それと約束した剣の訓練、いつから始める」

「おっ、覚えていやがったか。そうだな、俺も剣を振らないといけないから、明日から始めるか」


「何時にやる。朝はこれ以上早起きできないぞ」

「わかっている。そうだな昼過ぎ食堂が暇になったころにするか」


「よし、頑張ってあたいは強くなるぞ」

「ほどほどにしろよな」

ギャは頑張ると言うと本当に頑張ってしまう。身体を壊しかねないので注意しよう。


ギャからの質問は剣の稽古の話で終わってくれた。

あまりしつこく聞かれると、余分ことまで話してしまいそうだった。


余分な事とは、回りの三つの国のことだ。

戦争こそしていないが、特別仲良しではない。

マルマ王国の異次元鞄が欲しいので貿易をしているので、経済的な付き合いだけだ。


マルマ王国以外の国で異次元鞄が作れないのは魔獣はいるが、異次元鞄の魔方式を付与できる属性:闇の付与師がいないからだ。


それは、属性:闇は魔力検査時に検査機を暗く曇らせ気味悪がられ、魔具への魔力注入も上手に出来ない。

属性:闇だと気づかれると、皆から嫌われると気づいた子供は魔力検査を受けずに、魔力に関係ない仕事を選ぶ。

これでは国として属性:闇の人間を見つけることが難しい。

そして、付与を使える人がいないために、伝承が途絶えたのだ。


マルマ王国でも同じような傾向が有ったが、田舎の村では奇跡的に付与師が伝承されていた。

隠しているが、サメル村の爺もその一人になる。

他の国に攫われない為に秘密にする必要が有るのだ。

ダンにしても、村人は知っていても、村内の極秘事項にされている。


マルマ王国の田舎に異次元鞄の付与師が伝承されていることを知った二百年以上前の王様が、伝承者を優遇し、王国として異次元鞄の製造を復活させることに成功したのだ。


それに伴い、マルマ王国での属性:闇の人間の扱いも良くなっていた。


まあ、こんな話をギャにしても寝てしまうだけだだろうな。

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