21・ギャと魔力と魔具のおさらいです
「ギャは魔力検査していないのだろ」
「奴隷もできるのか」
「主人次第だな」
「マサルはやってほしいのか」
「必要ないな、属性はわからないが、魔具に魔力が入れらるから問題ない」
「そうだな、それに属性の特徴を知らない」
「そうか、では、その説明をしよう」
俺はギャに属性の説明を始める。
属性は 光 闇 炎 水 風 土の六種類。
魔力を操作できる力は七段階に分けられている。
光は人の怪我や病気を治す力を持ち、人にバフかけして身体能力を上げることができる。
闇は、魔獣の判別と異次元鞄が作れる。
炎は騎士や肉体労働者にむき、水は植物や動物を育てるのに向いている。
風は料理や薬など生物の加工に向き、土は学者や研究者、職人に向いている。
向いているだけで土の騎士もいるし、炎の料理人もいる。
光がすべて治療師になることもないが、闇とともに国に登録する義務がある。
「ギャなら、どれがいい」
「向いているだけならどれでもいいな、奴隷は何でも頑張らさせられる」
「まあ向いていると頑張った結果が高く出るからな」
「頑張らないと出ないのは同じなんだな」
そう、向いているというのは、何もしなくてもできるとは違う、努力は必要だ。
「ついでに魔具を使うとどうなるかだ」
「どうなる」
「熱や光の魔具は誰が使っても同じだ、違うのは武器の魔具だな、光だと光って切れ味が良くなる」
「マサルだな、光の刃が五メートルも伸びるやつだ」
「そうだ、そして炎だと剣の魔具に炎の刃ができる。魔力操作力で刃の長さが変わり、振れば火の玉が飛んでいくぞ」
「熱くて持てないだろ」
「いや持つところは熱くならない。それと水は魔剣を振ると水が飛んでいき、風は風が吹く」
「なら土は泥団子が飛ぶんだな」
「それは無いな、土だと魔剣が丈夫になるんだ」
「地味だな」
「まあそうだ、魔具職人のほとんどが属性:土なんだから何か飛ばせばいいのにな」
「思いつかなかったのだな」
「魔具の開発はまだまだだ、照明の熱器具、それと魔剣と異次元鞄しかない」
「マサルの冷蔵庫は画期的だな」
「当然だ負の熱器具だからな。だが属性:闇が国に管理されているから冷蔵庫の量販は無理だな」
「マサル、国が管理している属性:闇の仕事は異次元鞄作りだろ。そんなにたくさん鞄を作って忙しいのか」
「いいや、数は少なく暇だろう。魔獣の革が少ないからな」
「少なくても壊れなければ買う人はいないからな、マサルの鞄は古いな」
「ああ、だが今作っている鞄は、保証期間が切れると壊れるサニータイマーがみたいなものが付いている」
「マサル、サでは無くソだろ。新しい製品を買わせるために戦術だな」
「ああ、マルマ国以外では異次元鞄を作れない、作り方を知らないからな。異次元鞄はマルマ国の大きな収入源だ」
「壊れたら新しく買ってくれるんだな」
「そうだ、もう少し詳しく説明するぞ」
ギャに異次元鞄の話をする。
異次元鞄は魔獣の革で出来ており、属性:闇の人が魔法式を書き込んで作られる。
俺の鞄は縦四十センチ 横六十センチ 幅二十センチの肩掛け学生カバンのような形をしている。
入れられる大きさは鞄の間口を通る物までだ。
出し入れの時にしか魔力を使わないのだが、入れられる量は使う人の魔力操作力の力量できまる。
操作力特大の俺は、ほぼ無限だ。
入れられないのは生きた動物、鞄の中は時間が止まっているのではなく、異次元には時間そのものが無い、その為時間の感覚を持つものをはじくからだ。
使う人を限定する魔力式も組み込める。
俺の鞄にはその機能がないが、属性:光にしか反応しない不良品なのでセキュリティの問題はなかった。
鞄が一気に壊れると中の物は異次元に消えていく。
マルマ国の付けたサニータイマーは、少しずつ入る量が減っていき、最後は入らなくなる。
購入者は、これは故障ではなく細工だとクレームをつけてくるが、保証期間を過ぎているので聞き入れることは無い。
保証期間の最長は十五年、延長は無しだ。
「だがギャはおかしなところに気が付いたのだ。属性:闇の人がいればほかの国も問題解決だろ」
「そうだよ。でもほかの国は歴史が闇の人を表から消してしまったんだ」
「闇の人は災いをもたらすとか広まったのか」
「そうだ、マルマ国でそういった考えは広まらなかった」
「もしかして、属性:闇が作れることを教えていないのか」
「当たり前だ、おいしい商売を手放すやつがいるわけないだろ」
属性:闇の人がマルマ国以外でどれだけ苦しい思いをしているか、書けば分厚い本が数冊出来上がるので、ギャへの説明はやめておいた。




