8話
「おい!待て」
やっぱり、あるよな放課後ラウンド。
扉の近くの席の高山くんに捕まってしまった。
席替えを呪うぜ。
「俺バイト行きたいんだけど、」
「弁当を食べるまで帰さないよ」
お母さんが作った弁当を何故か高山くんが持っている。
「そうだよ、お母さんが頑張って作ったんだよ」
冬華まで乱入してきた。
「そうだ!そうだ!」「最低だ」「人の優しさを感じないクズ野郎。」
「お腹一杯なんだけど、」
「そんなの、弁当あるのに勝手に食べるお前が悪い!」
はやくバイトに行きたいし、
「わかったよ、弁当を食べるよ」
話すのもめんどいし、弁当を食べた。
やっぱり俺の好物は無しか、
あとまんまプチトマトか、
ハンバーガーとかにある切ってある、トマトなら食べられるけどまんまは苦手なんだよな。
冬華は俺を見て
「美味しかったでしょ、お母さんの弁当」
アンタの弁当はまずい
お兄ちゃんの弁当、全部友達にあげちゃった。
「やっぱり、もう要らないって言っといて」
「は??お母さんの弁当をもう食べないって言うの?」
「そうだけど、」
「お前な!!」
高山くんが俺を掴む。
「ゆう!お母さんがいつも大変な思いをして作っているんだから」
冬華が俺に言う。
お父さんな、ゆうの作った弁当すごく美味しかったぞ。
いつもありがとうな
「だから要らねぇって、、、言ってるだろ!!!」
冬華はまた怯えている。
やばいな、ほんと最近、抑えられない
「バイト行くわ。明日から持ってきても、食べないから」
「何アイツ?」「思春期のガキかよ」「キモ」
「冬華大丈夫?」「アイツはもう食べないよ、お母さんは本当に可哀想だけど」
はぁ、、、
やっぱり結局プチトマトは嫌いなままだったな。
弁当に必ず入っているから、毎日食べてたけど。
(お母さんがいつも大変な思いをして作っているんだから)
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お母さん視点
元旦那はギャンブル中毒だった。
お金も無く、春香と冬華には辛い思いをさせてしまった。それどころか娘達に暴言を吐く人だった。
今の旦那はとっても良い人だ。娘達にも良くしてくれている。
そして、ゆうくんも、良い子で何をしても「いいよ」と答えてくれる素直でいい子だ。
私はギャンブルに依存するような元旦那のようにはなって欲しくなく、大切に育てようと思った。
元旦那は好き嫌いが多く、家族の中で唯一トマトが嫌いだった。
逆に私達はトマトが大好きだった。
ゆうくんには、トマトが嫌いだが、トマトを好きになって欲しかった。
他にも好き嫌いが多い、元旦那はよく残していたのが
ゆうくんはしなかった。
ゆうくんは異常な程ストラップを大切にしている。
学校で虐められていることを知っている。
私の出番だと思った。頼って欲しかった。
けど、ずっとストラップを見つめていた。
私はオタクの趣味は別に良いと思うの、ただ限度があると思うのよ。
そして、娘達から提案を受け、ストラップを私の手で捨てることにした。
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