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78話

 冬が来てもうすぐ卒業する、この告白シーズン


 俺はこのクラスに虐められていたことを告白する為、各入学先や就職先に録音プラス証拠を付け送りつけて置いた。普通に死ねやゴミのセリフ以外にも教科書を汚したりなどの器物破損がある。


 「お前のせいで華が大学も決まっていたのに!入学取消になってしまっただろうが!!」


「・・・」

 ニコっ

 

 「何笑っていやがる!華が入学取消になったのに、」

 

 いやー気持ちいいな。取消を言い渡された顔を見れなくて残念だが、代わりにこの男の悲しそうな顔が見れて満足している。


 ニコ

 

 「こんの!」

 俺は胸ぐらを掴まれる。


 「そういえば君って明日受験だよね。」

 明日は土曜日だ。


「だから、なんだ?俺も華みたいにするのか?やれるもんならやってみろよ。」

 言われなくてもやる。


 俺はあえてみんなに聞こえる大きな声で言う。

 「君と同じところに受験する人も同じだけど、受験に合格するにはやっぱり高ィーーー山があると思うけど、みんな落ちないように頑張ってね。」

 このことを聞いて気付いた一部は急いで彼を止めにかかるのだが、やることは同じなんだけど。



 この胸ぐらを掴んだ男と他の受験者達は月曜日から見なくなった。


 学校も大変だよな。時期が時期のため休講にはならない。

ーーーーーーーーー

 火曜日になり、このクラスは人がだいぶ減った


 「すまないーゆう!お前を虐めて!!」

「ごめんなさい!ゆうくん!もう許してください!!」


クラスは4人を除いて一斉に俺に謝る。


 「・・・」

 無視するけど、ニコッてだけ返事するか


 クラスメイトが恐怖してるし焦ってるよ。


 まぁ許す気は全く無いけど。


ーーーーーーーーーーー

 結果、ほとんどのクラスメイトの進路が無くなった。一部は高校を卒業して就職した。


 「先輩!!卒業おめでとうございます」

 「ありがとう!雪!」


「卒業おめでとう!ゆう!」

「ありがとうございます!店長」


「ゆうくん卒業おめでとう!!」

「ありがとうございます!!お姉ちゃん」


 「卒業おめでとう!ゆーうくん!」

  「ありがとう、早野」

 

 幸せな卒業を迎えることが出来た。

 


 

 


 

 


  

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 全員は無理でしょ。 一部合格取り消しくらいはあったとしても。 言い方悪いけど、あの程度の虐めと証拠でそんな簡単に退学に出来るなら、もっとずっと世の中のいじめは少なくなってるでしょう。 まして…
[気になる点] ……少なくとも、「昔やってた虐め(高2中盤にはゆうに対しては終わってる。一部人間は対象を冬華に移してやってたが、状況的に止めようとしているか放置)」で全員が大学入試や内定が取消になるこ…
[良い点] 大学不合格どころか卒業直前で高校中退ってスゲーな。 まぁ主人公は虐めの証拠を提出しただけなので中退した人達の自業自得ではあるのだが。
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