59話
今日からまた学校が始まる。
相変わらず五月蝿いが今日は嫌でも耳に入る音が素晴らしかった。
何故なら誰一人としてカップルになれた者は居なかった。元からお互いの悪い所を知っている仲で出来るわけない。
「ゆう!なんで修学旅行来なかったのよ!」
雪の姉が近距離でうるさい。この距離は流石に我慢できない。
「すいません、静かにして貰えますか?あともう関わらない約束ですよね。」
「はっ何を言ってるのよ!」
俺のセリフだ。あと雪に報告だな。
「せっかく、可愛い服用意したのに意味ないじゃない!」
「残念だな。はい、じゃあ静かにお願いします。本読みたいので。」
「全く残念そうに見えないんだけど。はぁ・・・とりあえずこれお土産。」
「いや、お返しとかだるいので大丈夫です。」
「アンタ意外と正直ね。そんなのいいからあげるわよ。」
そしてクッキーを一つ貰って、そのまま食べた。
「せめて、クッキーの絵を見なさいよ。それじゃあ、ただのクッキーでしょ。」
「美味しいですありがとうございます。じゃあ静かにお願いします。」
「ブレないね、アンタ。」
それはこっちのセリフだ。頼むからもう関わらないでくれ。
「本当はアンタに修学旅行中に告白するつもりだっんだけどな。」
奥でその言葉を聞いている華さんが、ドン引きしてる。
「良かったね。振られる記録が付かなくて。」
「・・・アンタ一生、彼女出来ないよ。」
「それは名誉だな。」
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チャイムが鳴るギリギリに冬華は部屋に入って来た。
何人かは冬華を見て挨拶をするが全てを無視した。
昼休みになった。
「あの、ゆうくん。」
凄く久しぶりに話しかけられた。
「その、なんで休んだの?出来れば教えて欲しいなぁって。」
会話しないのが今までだったので、普通にそのまま無視して、図書館を目指す。
「まってよ、ゆう!」
今度は松本(椎名)か
「さっきもだけど、雲野さんと仲良いの?付き合ってるの?」
すぐに恋愛に繋がるな。もしかしてまだ諦めてない?強烈な振り方したと思うけど。
「待って、ゆう!雲野さんと付き合ってるってどう言うこと?」
今度は強くがっしり掴まれた。冬華に
「・・・やっぱり返事してくれないか。」
「手を離して。」
「ねぇ、ゆう?私って要らない人?」
これでも一応、義理だが姉弟だ。一瞬で分かる。
「答えてよ、この質問だけは答えて。」
あーめんどくさいのが始まった。
「・・・」
「答えてくれないってことはやっぱり要らないなんだ。」
これは病んでやがる。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
華さんはSNSを使い、冬華に1話の捨てる映像を冬華に送り返す嫌がらせを数人で行っていたことがあります。




