58話
修学旅行 24話の女子高生の視点
私と椎名(34話で振られた女)は男子の班になっていたが、男子達は勝手に行動する気が満々で、私達をほっといて他のところに行くみたいだ。
私としてもそっちの方が都合が良かった。
最近ゆうくんのことでクラスが対立し、その関係で松本さんとは昔から全然仲がよくなかった。
一度振られたみたいだが、まだ諦めてないようだ。
「ねぇ、椎名?さっきから何の本を読んでいるの?」
「あーこれね。」
そういうと椎名は私にドヤ顔で答える。
「ゆうからおすすめされた本。」
え?あのゆうが?
「もう、2回は読み直してる。電子書籍は3回。」
電子書籍も買ってたんだ。
昔は私も本のオススメをして貰ったことあったな。思い出したくなるけど切ない思い出だ。
椎名は本をバタンと閉じるとこっちを見て
「それにしても私服ちょー可愛いじゃん。前に見た時もよりも可愛い。」
椎名は凄く褒めてくれる。
「椎名こそ、今日すごく可愛いね。」
「ありがとう、私も気合い入れてきた!まぁ理由は同じだよね。」
行く先のデートスポットと告白スポットを全力で探してあったが計画は初めから無駄に終わった。
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お姉ちゃんせっかく二人でデートに行けると思って楽しみにしてんだけどな・・・やっぱり今日来なかったのはお姉ちゃんが嫌だからだよね。
「あ、いたいた冬華!」
「・・・秋ちゃん。」
「今日は弟くん来ないんだね。」
「・・・うん。」
「なら、今日は私と一緒に行動しましょう。」
「・・・いいよ。」
「前に聞いた、ゆうくんの話もっと聞きたいし。」
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今日の修学旅行は全く楽しめなかった。横にいる秋ちゃんが私の話を聞いて少しは気が紛れた。
でも、本当に辛い。春香が捕まってから私達家族は崩壊している。ゆうもまた帰ってこない。
学校では華が筆頭に嫌がらせをしてくる。
本当に辛い。
ゆうは許してくれる気配がない。秋ちゃんも許すことは無いだろうと言ってたし、
もう、昔みたいに戻れないし、幸せや楽しさを全然感じない。
それところが、今日みたいに私の所為でゆうの楽しみを奪ってしまう。本当に私は要らない邪魔な人間なんだな。
「・のうかな。私が消えたら少しはゆうは楽になるよね。」
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
実は秋は既に登場しています。
名前は出してないはずです。
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