48話
春香は小さい頃から、感情が昂ると抑えられなくなる。
でもここまで強くなるとは冬華のお陰だな。
「春香、あの女の子から脅したんじゃないのか」
「、、、そうだよ!でも仕方無かったんだよ。」
「は、、、るか」
「お兄ちゃん、私を見てよ。ほら可愛くなったでしょ。最近学校でも一番私が人気なんだよ。告白だって沢山されたんだから。」
「なるほど、つまり全部化粧に使ったと。」
「化粧だけじゃない服だって、ほらこの、下だって」
そう言って春香は下着をチラッと見せてくる。
さっきまでの冬華なら止めていたが、震えて抑える気にならないようだ。
「これだって、可愛いのを選んだよ。さっき邪魔されたけど、これお兄ちゃんに見せる為のお気に入りだったんだから。」
そう春香は、計算して動くときと、勢いに任せる時がある。
「春香、とりあえずその下着は仕舞ってくれ、、、」
「いやだ、お兄ちゃん、、、私を可愛いって言ってよ。私に触って、お兄ちゃん専用にしてよ。」
本当に狂ってしまったな。
「春香、もうおしまいだよ。 」
「何が?」
「二人とも。」
両親が部屋に入って来た。
「春香」「ゆう、春香」
父親と義母が入って来た。
「お母さん!お父さん!」
春香は驚いている。冬華はさっきの話がショックだったのだろう、特に変化はなく、辛そうな顔のままだった。
「春香、話は聞こえてたよ。」
「お母さん。」
「ゆうくん以外にも取っていたのね。」
義母は春香のことを真剣に見る。
「、、、うん、そうだよ。」
そして義母は春香を強く抱きしめる。
「お母さん。」
「ごめんね、お母さんが悪くて」
「、、、っ」
「私が悪いの。私は自分のことばかりでいつも支えてくれていた、娘もゆうくんも何も見れてなかった。」
「違うよ、お母さん」
「いや、見れてなかったせいで、ゆうくんの財布から盗んだ時にしっかり怒ればよかった。お母さん失格よね。いつまでもあの人のことを思って怒って関係が悪化するのが怖かった。」
「お母さん、」
父親が俺を見た。
「ゆう、すまないな。気付かなかったとは言え、ゆうがそんなことにあってたとはな。」
「、、、」
相談したことあるけどね。
「春香、しっかり悪いことした人達に謝ろう、お母さんも悪かったから。」
「お母さん。」
春香は抱きしめ合いながら泣いている。
「お姉ちゃんも一緒に謝るよ。」
冬華は顔を入れ替え、春香の頭に手を置いた。
「もちろん、俺もだよ。仕事はしばらく休むよ。」
「お父さん。」
そもそも、仕事もつかね。
「、、、」
まさか、目の前で家族の団結を見せてるとは、、、おぇ
「春香、自分から話すでいいよね。」
「、、、うん。」
「その必要はないよ。」
「えっどうして、お兄ちゃん」
「もう呼んでるから。」
「呼んでるって何を?」
「警察。ほらさっき終わりって言ったでしょ。」
俺は見えない角度で、番号を打っていた。事前に事情を言ってあるので俺が打つと来てもらえるようになっている。
そして、サイレンが鳴っている。
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」
誕生日プレゼントに月間恋愛1位と100位を貰いました。
滅多にない。上と下、皆さんもご覧ください。今日までの光景だと思いますよーー
実は雪くんと、まなちゃんのお姉ちゃんが同時に活躍させる話を考えています。そのために3大プロジェクトを完成しないといけない。




