40話
「ただいま」
返事はない。
「雪、こっちの椅子に座りなさい」
お母さんは真剣な表情でこっちを見る。
「わかった。」
「雪、学校のこと聞いたわよ」
「俺はやってないよ」
「、、、雪、、、やってるかやってないかじゃないんだよ。」
「、、、」
お母さんは冷たいことがある。
「やってると思われる、やってると嵌められることが悪いのよ」
アニメも反対派の一人だし
「雪は、学校で友達も居ないから、こんなことも起こるのよ」
確かにその通りだと思う。
「今回は、幸い相手の方が謝罪するだけでいいと言ってる。」
「やってない」
「実際にやってるかやってないかじゃないのよ、それに謝れば、確実に終わるのよ。謝るだけよ簡単でしょ」
こうなったら、お母さんは話を聞かない。
俺は謝罪をすることを認めた。
正直、俺の中で騙されたこと、謝罪を強制させられたことよりもストラップを無くしたことの方が痛い。大切な物、、、心を落としたようだ。
「雪!」
「 お姉ちゃん」
「雪、これを気に反省して友達作りな。」
「、、、うん」
「あと、あのストラップどこやったの?」
「なくなった。」
「そうなの?」
「うん、気付いたらなくなった。」
「 はぁー、最近雪がストラップを本当に大切にしてるいつも、言ってるから雪のアニメのことも、ストラップのことも認めたのに。結局無くすならそこまでなのね。」
「、、、うん。」
「雪、これを機にアニメもストラップも」
「ごめん、お姉ちゃん俺寝るね」
「あ、まち」
自分の部屋には、鍵がかけられる。
泣いた、そしていつの間に睡眠に入り、その日は悪夢を見た。
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次の日から、俺はクラスメイト達にさらに酷い目で見られるようになる。放課後はいつもストラップを探し続けた。お姉ちゃんはもう完璧に俺のことを無視している。
そして、お相手さん達に謝罪が終わった。その日、上町さんが、
何故か、俺の方に来た。
最近、上町さんはクラスの皆が恐るほど、常に機嫌悪そうにしている。
何より、この件も上町さん協力しているとしか思えない。
「ねぇ、虐められて、嵌められて、大切な物が無くなってどんな気分?ねぇどんな気分」
なんで、物が無くなったことまで知っているんだ。
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