36話
小6だったが、泣き虫な俺は公園で泣いていた。
「きみ、大丈夫?」
「、、、大丈夫です。怪我とかじゃないので、」
「そうなんだ、、、良かった、、、隣座っていい?」
誰だろう?見たところ中学生くらいだが、
「、、、良いです。」
断らないし、、、
「ありがとうね、、、君に何があったか、聞いていい?」
「えっと、、、」
「言いたくないなら、全然大丈夫だよ。」
「実は、お姉ちゃんと、、、」
俺は泣いてしまった理由を話した。
そして、中学生の人は俺の話を真剣に聞いてくれて、気付いたら今までのことも言っていた。
「分かるよ!俺も家族と学校の人とも、上手くいってないから。」
「そうなんですか。」
「うん、女の子って難しいな。」
「はい、怖いです」
それからも俺の話を聞いてくれた。中学生の人と話すうちに、気が楽になってることを感じた。そして、話は変わり俺自身のことになった。
「俺って趣味とかないんですよ。」
「なら、アニメとかどう?面白いよ。」
「アニメですか、」
そういえば、うちはアニメとか嫌いだから見てなかった。
それから、先輩はアニメのことを語った。
俺は深夜にアニメの放送をしてることを知らなかった。中学生の話を聞いて、自分の知らない世界を感じた。
「先輩の一番好きなアニメはなんですか?」
「これの出る、アニメかな。」
彼はストラップを出す。
ーーーーーー
たった1日の数時間の出来事だけど、俺にとって、人生を照らしくれるような出来事だった。
それから俺は沢山アニメを見てどハマりした。
そして、ストラップの再販が告知があった。これはあの先輩が持ってたやつと同じ。
初めて開店前に並び、ストラップを購入した。ずっとそのストラップを大切に持っていた。盗まれるまでは。
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