25話
「春香、ご飯だよ。」
「ありがとう、お母さん。」
春香は階段から降りてくる。
「春香、顔色すごく悪いわよ。大丈夫?」
「うん、大丈夫」
「私も、心配だよ春香。」
「お姉ちゃんは良いよね、学校でお兄ちゃんに会えて」
春香は少し睨むような顔で冬華を見る。
「う、うん、ほぼ話をしてないけどね。」
「でも、会えるだけマシだよ。」
「そうだね、」
「お姉ちゃん、私ね」
「春香?」
「お兄ちゃんを絶対に取り戻すよ。」
「取り戻すって、」
きっと春香は、愛菜さんのことを言っているのだろう。
「うんうん、お兄ちゃんはずっと囚われてるんだよ。」
私も春香の言いたいことがよく分かる。
「待っててね、お兄ちゃん」
今の春香が恐ろしく見えた。
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俺は公園でゆっくりしていると
「君は、もしかしてゆうくん?」
「え、あ、もしかして、まなちゃんのお姉ちゃんですか?」
「そうだよ、久しぶりだね。」
「はい!お久しぶりです。」
まなちゃんのお姉ちゃん、花奈さんは普段はアイドルとして、活動している。
最後に会ったのは、まなちゃんがまだ生きていた時だった。
「ゆうくん、大きくなったね。」
「はい」
「ゆうくんにずっとお礼が言いたかったの。」
「お礼ですか?」
「うん、ゆうくんのおかげで私の目が覚めた。おかげで妹との時間が沢山作れたわ。ありがとう。」
「いえ、まなちゃんがしっかり意思を伝えたからですよ」
その後しばらく話をした。
「今日はありがとうね、ゆうくん」
「いえ、僕もお話しが出来て良かったです。」
「ゆうくんはここによく来るみたいだから、また来るね」
「ぜひ、またお話しをしましょう」
そして、花奈さんは高そうな車に乗った。
俺の携帯のトーク履歴に、一番最近は父親だったが、花奈さんのスタンプが一番上に来ている。
「困ったらいつでも呼んでね!」
きっともう少し、はやく出逢っていたら、頼っていたかもと思った。
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