17話
警察と幾らか話をした。
「今日のうちはお家に帰ってゆっくり休みな」と言ってもらった。
そう、お家に帰って
帰りたくない。だが流石に今日は帰らないといけない。
まぁよく考えたら寝るだけだしいいか。
学校の関係があったら戻る的なこと言ってたしな
「あっ、おかえり、ゆうくん」
「おかえり、お兄ちゃん」
「おかえり、ゆう」
「警察と話をして来て、疲れたから寝るね」
流石に朝から高山3連戦だから本日4ラウンド目はきつい
「待ってーお兄ちゃん」
春香だけ登って来た。
「待たない、寝る」
「お兄ちゃん、明日から、また帰って来ない気でしょ」
「そうだけど、今日は警察に心配されてるから、戻って来ただけ」
「お兄ちゃん、私、お兄ちゃんが帰って来なくて、ずっと寂しかったんだ。」
「そうなんだ。俺は自分に時間使えて楽しかった。じゃあ」
「お兄ちゃん、もう昔みたいに、私に優しくしてくれないの?」
優しさか、それは
家族が捨てたストラップと一緒に捨てたよ。
「俺さ、自分で言うのは何だけど、ずっと優しくしてたよね」
「うん、してたよ」
「嫌がる事は絶対しないのがポリシーだし、姉妹のイタズラや、冬華の虐め、そして春香の暴言にも耐えたよね、財布もだし、
昔の君の友達の、ニセコクの件も許したしさ」
「うん、そうだね」
「でっ、結果的に俺の唯一の願いは捨てたと」
「それは、、、」
「それはなに??」
声を荒げる
どんな理由があっても、許す気ないけど
「それは、お兄ちゃんがストラップばっかり見てるから」
「、、、」
やっぱり変わってないな。
「なぁ、春香」
「うん?」
「まず、優しくされたいなら、お金返せ」
「え、それは、、」
「一応、言うけどピッタリじゃ駄目だからな。俺は春香に盗まれたせいで台無しになったことが沢山あるんだから」
「お兄ちゃん、許して」
泣きそうな顔をしている。
イラつくなその顔。
「許さない、だって春香と一緒じゃなくて一人の方がいいから。
あれ程言われてきた、分かってるか?盗んだのはお金だけじゃない。そんな平気で傷つける奴と居ても得がない。」
「お兄ちゃん、私は、私はお兄ち」
「お兄ちゃんに何食わぬ顔で暴言や犯罪行為を犯すやばい妹です。」
「、、、そうです。」
「じゃあ、今度こそ寝るわ、」
「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」