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第2話 ありぇ、生きてりゅ!?

第2話です。よろしくお願いします。

ピチチチ。何処からか小鳥の鳴き声がする。


「ん…。ありぇ…?わたち、生きてりゅ?!てか、ここどこでちゅか?」


小鳥の鳴き声で目が覚めたのか、幼女がキョロキョロとあたりを見渡していた。

すると、突然扉が開いた。


「お、お、お嬢様!?お嬢様!やっと目覚めたんですね…!少々お待ちください。旦那様と奥様と坊っちゃまをお呼びしてきますね。」


幼女が目覚めたことに驚き喜んでいたメイドはさすがプロ。すっと感情を前に出さなくなった。


 それよりも、ここは何処だろう…?あの女性は誰だ…?何処かで見たことがあるようなないような…。んー、よし、とりあえず考えるのは後にしよう。


お嬢様と呼ばれた幼女はとりあえず考えるのは後にして、家族が来るのを待っていた。


「ティリアーー!」

「ぐえっ」


突然扉が開いたと思ったら、ハニーブロンドヘアの美形な男性が抱きついて来た。


「あ!父さんだけずるいです!僕も可愛い妹に抱きついて頬をすりすりしたかったのに…」

「あらあら。ジョエル、私たちの天使が苦しそうよ。そろそろ離してあげて。それにカイエン?妹好きなのも良いけど、今回はあなたがティリアを危険に晒してティリアが3日間も眠りについてしまったのだから暫くは接触禁止ね。」

「そんな…!母さんあんまりだ!」

「カイエン。これも良い教育だ。ミアの言う通りにした方が今後の為にもなるぞ。」


頭上で謎の会話が繰り広げられたが、ティリアはカイエンと呼ばれるハニーブロンドヘアの美少年と、ミアと呼ばれるハニーピンク色の髪をした美女、そしてジョエルと呼ばれた美形な男性の顔と名前を聞いて思い出した。

自分がランドルフ公爵家の娘であり、カイエンの魔力暴走に巻き込まれてしまったということ。そしてここが乙女ゲーム『鈴姫伝説〜何度転生してもまたあなたの元に帰ってきます〜』の世界で自分が悪役令嬢だということも。


そこまで思い出したティリアはキャパオーバーで倒れた。


 これが世に言う転生か…。神様はちょっぴり意地悪です。

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