3話 起きるとそこにはイケメンが
目を開けるとそこにはいつも見ている自分の部屋の天井だった。
「あれは夢だったのか?」
「いいや、夢じゃないよ」
「うおっ!」
そこには意識を手放す前に最後に見た金髪のイケメンがいた。
命を助けられていなければその顔が変化するまで殴りたいほどのイケメンだ。
「ええっと、あなたは?」
「おっと失礼、僕はマロニエ・ノバラだよ。よろしくね。」
おっと、目がくらむほどの笑顔だ。
「あの、お貴族様で?」
ファミリーネームがある人はだいたい貴族だ、それ以外となると特例で許されているか勝手になるかだと思う。
「まぁそうだね、って僕のことなんてどうでもいいよ、どうやってあの黒狼を殺したんだい?
いや死体を見れば分かるけど確証が欲しいんだ」
どうでもよくは無いと思うんだが…
「黒狼?あぁ黒い狼だから黒狼ですか、糸でくるくるしてあとは無心で殴り続けただけですよ」
「やっぱりか、村人がまさかたった一人であいつを倒せるとは思はなかったよ、どうだいうちの学校に入るつもりはないかい?」
「学校に関しては一回置いといて普通どうやって倒すんですか?」
「普通はね〜Cランクの冒険者パーティか騎士団とかで袋叩きだね」
袋叩きって脳筋かよってか…
「あのCランクってのは?」
「冒険者のランクだよ、下からF・E・D・C・B・A・S・SS・SSSだねその上もあるけどまず人ではなれないし、会えることなんて急に君が王様になれるぐらいな確率だよ」
ほぼ会うことすら不可能なんですね、分かりましたよってか忘れてたけどどうなったんだろう。
「あの、忘れてたんですけどエリィとサリィはどこに?というのとあれからどれほど時間が?」
「あぁ、学校のことじゃないんだ…
あの二人のことならもう寝ているよ
時間は倒れてからは三時間くらいかな。」
意外にも時間はあまりたっていないようだ。
残念がるほど学校のことが話したいのか…
「うちの学校っていうのは?」
「よく聞いてくれた、僕が一番偉い人つまり創立者の学校さ。ちなみに冒険者育成学校だよ、さぁぜひ入らないかい」
「あのまだ六歳なんですが…」
普通は学校に入るにしても十歳以上だ
「あぁ、大人びてたから忘れてたよ。
まぁ入れる歳になるまで待つとして、本題に移ろう」
まだ本題じゃなかったのか
「君についてのことだよ」