冬
北国では、玄関フードという、玄関の先にガラスでできた個室のような部屋を追加する場合がある。
玄関フードには外部観察用にネットワークカメラを猫の高さに設置している。
北国では猫は、人間の住んでいる場所以外には、住むことができない。
猫は冬眠できないので、食料を確保できないから。
氷点下の冬が来たので玄関フードに猫のカリカリをフライパンに入れて今年も置き始めたら、三日ほど前から三毛猫がやってきて、食べていくようになった。
連日来るようになったが、とても飢えていたのか、室内で飼育しているうちの白より断然多く食べているように見える。
来年の雪解け4月まで元気で生きて欲しいもの。
例年たまに顔を出すハチワレ黒がいて、野良猫?と思っていたが、飼い猫であることがわかった。
ウオーキングの途中の玄関では、仮称くろが家主が玄関を開けてくれるのを待っている。
ネットワークカメラで呼びかけていたように、クーろくろくろ と呼びかけて見たら振り向く。
元気なようでなにより。
その先の原野を2キロ以上進んだところには通い作の農家があり、茶トラ猫がいる。
二年ほど前からいるらしいが農家さん曰く誰かが捨てていった猫で、とてもやせ細っていたので、かわいそうで餌を与えたら、なんとか持ち直したらしい。
冬は農作業がないけど、猫に食料を与えに通っているらしい。
この茶トラもらってってくれないと言われたものの、茶トラは、農家さんにとてもとてもなついているように見える。