魔王様はきまぐれです
勢いのみで書きました。
人間っていう者は馬鹿に違いない。
間違いない、魔王である俺に赤子を寄越すとは。
生け贄のつもりか?
生け贄ならもっと若い女とかなら、使い道が色々あるのに、寄りによって赤子とは!
食うにしても量が少ない。柔らかいがもの足りん!
こう見えて俺は美食家だ!
どうせ食うなら生臭い人間など食わない!
俺が考えているとかごの中の赤子は泣き出した。
うるさい、やかましい。
泣くことしか出来ん馬鹿め!
俺は腹がたった、元凶のかごを蹴飛ばした。
泣き声が更にでかくなる。
うるさい!殺すか?
俺は赤子の服を掴むとかごから出した。
赤子は泣き止み、周りをキョロキョロ見ている。
何だ?急に静かに成りやがって…
うっ!冷てえ!
こいつ漏らしやがった!
殺す!絶対に殺す!
俺はかごに入っていた、布オムツを見た。
替え方などわかるか!!
「マリアンヌいるか?」俺は配下の手下を呼んだ。
「こちらにおります」マリアンヌは空間より現れた。
「こいつを替えろ!」俺は赤子とオムツをマリアンヌに投げた。
「え!は、はい!わかりました」マリアンヌは驚いたが赤子とオムツを受け取った。
マリアンヌもオムツ替えは初めてんだろう、時間をかけて、不恰好ながらオムツを替えた。
赤子は女だった。
「魔王様、この赤子どうされますか?」マリアンヌは俺に聞いた。
「連れて帰る。お前が面倒みろ!」
「え!本気ですか?」マリアンヌは珍しく表情をみせる。
「ただの気まぐれだ。それに女なら利用価値がある」俺はにやりと笑う。
「わかりました」マリアンヌは了解した。
赤子を見ると俺を見て笑っていた。ふん、単純な奴だ。
魔王様は女の子にメロメロになり、娘は嫁にやらんになります。