◇11.あんまり心配かけないで。【Side夕季 ②】
彼──東條 知玲が自分の身体に異変を感じたのは午後の授業の途中の事だった。
(──ウッ、き、気持ちが悪い……!)
思わず、口を押さえて机に突っ伏してしまう。
前世から比較的健康体であった為、今までの二度の人生の中でも感じた事のない強烈な吐き気が突然彼を襲ったのだ。
そんな彼の様子に気付き、隣の生徒が「せんせーい、東條君が具合が悪そうでーす!」と教師の注意を引いてくれる。
口を開けば、先ほど食べた給食を戻してしまいそうだった彼にとり、その対応はとても有り難いものだった。
「ちょっと、東條君、大丈夫!?」
顔を真っ青にし、額に脂汗すら浮かべている知玲に目を留め、女性の教師が慌てて駆け寄って来る。
だが、今や彼の身体を巡っている吐き気は今にも噴出しそうで、それどころか酷い嫌悪感もが彼を襲ってきて、瞳から涙が溢れ出す始末だ。
すわ食中毒かと、昼に食べた給食のメニューについて考えている余裕もない。
「……せん……せ、ちょっと苦しいかも……です」
何とかそれだけ口にすると、彼は慌てた女性教師に抱きかかえられて保健室へと連行された。
だが、その頃にはだいぶ吐き気も嫌悪感も治まっており、もう大丈夫だと言う知玲だったが、学校としても預かっている子ども──それも、名家・東條家の子息に何かあっては堪らないとばかりに保健室に止め置かれ、迎えを呼ばれる事になってしまった。
小学校の保健室に高度な医療設備などある筈もなく、突然の不調を訴えた生徒に対する措置としては至極当然の事と言える。
(──何だったんだろう、あの吐き気……。食中毒だとしたら、こんなにあっさり治まる筈もないし、身体の内部というよりは、むしろ外部からイヤな物を見せ付けられたことによる嫌悪感みたいな感じだったけど……)
ベッドに横たわりながら考えを巡らせる知玲。
だが『外部からイヤな物を見せ付けられた』という事に考えが達した所で、ふと、ある可能性に気が付きハッと息を飲む。
「……妃沙っ!」
突然ベッドから飛び出して来た彼に驚き、女性の保険医が「キャッ!」と声を上げる。
だが、彼にはそんな事に構っている暇はなかった。
彼自身に覚えは無くとも突然不調に陥る理由に、一つだけ覚えがあったから。
「先生、今呼んでいるのは救急車ですか? 実家の迎えでしょうか?」
「両方呼んでいるけれど……」
「救急車は結構です、もう本当に大丈夫ですから。ですが、僕は一刻も早く家に戻らなければならない。校門で家の車を待ちます。ご迷惑をお掛けしました!」
そう言い捨てて、知玲は保健室を後にする。
全速力で教室に戻り荷物を掴む。そしてそのまま、騒然とする教室を後にし、廊下を駆け、上履きを履き替え、校門の方向へと物凄い勢いで走る。
……ジッとなどしていられなかった。
自分が見舞われた突然の不調は、何処かで妃沙が受けた不調と同調した事によるものかもしれないと気が付いたからだ。
そう、彼と妃沙は『契約』を交わしている。そしてその内容は、『妃沙に悪意を以って齎された不調を共有して軽減させる』というもの。
彼にそれが現れたという事は、ただの病気や怪我ではない。そう言った不可抗力や事故については、妃沙がどんなに苦しかろうと傷付こうと知玲に現れる事はないのだ。
だが、それは現れた。つまりそれは誰かが悪意を以って妃沙にそれを齎したという事。
……実際にはそれは、悪意を持って齎されたとするには少々気の毒である。猿渡 豪就の醜悪な風貌に反応してしまった妃沙の生理現象なのだが……知玲にはそんな事は知りようもない。
そうして、校門の前でジリジリと車を待ち、見慣れた車が見えるや否や駆け寄り、やや強引に車内に身体を潜り込ませると、「早く家へ! ……いや、我が家じゃなく水無瀬の家に着けて!」と大声で運転手に告げる。
温厚で声を荒げた事のない知玲のそんな様子に、一瞬ポカンと口を開けた様子の運転手に向かい、知玲は「早く!」と再び声を荒げた。
そうして動き出した車の中で、知玲は思考を巡らせる。
(──正直、変な物を食べた可能性もゼロじゃない。今の姿は圧倒的に前世より目立つし利用価値もある。毒を盛られた可能性だって捨て切れない。
……けど、それならこんなに早い回復は見込めないだろうし、妃沙と『共有』してるからこそこの程度で済んだと思う方が自然だ……クソ、情報が少なすぎる! 妃沙……無事でいて……!)
気が気ではなかった。
だが、車での移動中、どんなに考えても妃沙の状況は解りようもなく……彼はただ、逸る心を押さえ付け、妃沙の無事を祈る事しか出来なかった。
そうして辿り着いた水無瀬の家の前には、いつも妃沙を迎えに行っている車が停車しており、彼も知っている水無瀬家の運転手は呑気に洗車をしていた。
「妃沙はどうした!?」
車が止まるのと同時に飛び出し、その初老の運転手に掴みかかる知玲。
「お帰りなさいませ、知玲様。お嬢様はいかが致しました? 本日は東條家のお車でお迎え下さるとの通達を頂きましたのでこちらで待機していたのですが」
キョトン、と不思議な物を見る様子で自分を見やる運転手を殴り付けたくなる衝動を抑える事が出来た自分を褒めてやりたい、と知玲は思う。
「何を言ってる! こちらからそんな指示は出していない!」
そう声を荒げた知玲の様子に、運転手もハッ息を飲んだのが解った。
そして、そんな知玲の大声を聞き咎めたのか、水無瀬家の中から妃沙の母親が出て来て知玲の姿を認めると、こちらものほほんとした笑顔で言った。
「あら、知玲君、おかえりなさい。突然で驚いたけれど、妃沙のお迎え有り難うね。……それで、妃沙はどうしたのかしら?」
……やられた、と知玲は一人、唇を噛んだ。
水無瀬に通達された妃沙の迎えとは、勿論東條の手配ではない。今、こうして彼は一人でこの家に来ているのだから。
「……おばさん、すぐに捜索隊の手配をしますから家にいて下さい……妃沙はここにはいません。勿論、我が家が妃沙を迎えになど……行っていませんから」
驚愕に目を見開き、フラリとよろめく妃沙の母親を支える余裕など、知玲にもなかった。
……何者かの手によって妃沙が連れ去られた事は、火を見るより明らかだったのだから。
───◇──◆──◆──◇───
直ぐ様、東條の本筋の威力が発揮され、水無瀬家のリビングは多数の警察官と逆探知機やレーダーと言った誘拐事件でお馴染みの機械と物々しい雰囲気に包まれる。
連絡を受けた水無瀬家の当主も既に帰宅し、ただ泣いている自分の妻の肩を抱き、眉を顰めていた。
そんな物騒な雰囲気の中で一人、知玲はひたすらに悔いていた。
確かに、妃沙には見知らぬ人には付いて行くなと言い聞かせてはいた。
だが、妃沙の中の人──龍之介はあれで、楽観的だし、人をすぐに信じようとするし、自分の力を過信しているフシがある。
多少の危険は感じても、例えばそれが人の好さそうな女性だったりすれば簡単に信じてしまうだろうし、何かあっても魔法で逃げ出せば良いか、くらいの簡単な気持ちで偽の迎えの車に乗ってしまうくらいの危うさがあるのは解っていたことだ。
……ここまで妃沙の脳内を理解している知玲の妃沙理解度の高さには、こちらとしても感嘆するしかない。妃沙が朱音の車に乗ってしまった思考の筋道は、まさにその通りだったのだから。
勿論、妃沙の価値を正しく理解している人々によって、彼女は携帯を持たされていたり、それにはGPSを組み込まれていたりしていたのだけれど……不思議なことに、それらは全く意味を成さなかった。
当たり前である。
妃沙の誘拐を目論んだ猿渡とて、外見こそ豚ちゃんではあるがこの国では有数の企業の代表だ。
そしてその地位を得るまでには数々の危ない橋を渡って来たのだ、しかも誘拐の対象が自分と同じく大きな企業の代表の一人娘であり、東條も関わる事になるだろう事が予測出来る以上、証拠を残さずに実行するなど当然である。
例え、今回の目的は妃沙本人ではなく──猿渡 豪就にとっては妃沙こそが目的で、水無瀬家や、ましてや警察組織である東條を敵に回そうなどと考えていなかったとしても、この誘拐事件についてはそれなりの準備をして実行したのだ。
守矢姉弟に貸し与えた車には電波を阻害する細工がなされていたし、妃沙の携帯など意味の成さない唯の玩具にすることなど容易い。
「……おばさん、僕も少し油断したようです……申し訳ありません。今は……連絡を待つしか出来ず……」
口惜しいです、と言いかけた知玲の言葉を、彼女の母親が遮った。
「……知玲君、拳を解いて? 血が出ているわ。
私だって心配はしているけれど……あの子はああ見えて結構しっかりしているし、貴方が怪我を負ったのを見たらきっと悲しむから」
囁かれ、そっと手を包みこまれる。
その途端に人知れず拳を握り込み、自らの手で傷を付けていた知玲の掌が優しい光に包まれ、その傷をそっと覆った。
妃沙の母親もまた魔力持ちであり、その得意属性は『光』。主に治癒能力に長けた能力者であった。
「そんなに自分を責めないでね。私達の方こそ貴方があんまり妃沙に良くしてくれるものだから甘え過ぎていたわ。ごめんなさい。
今回の事は私達の責任なの。貴方はただ、妃沙が戻って来たら一番に喜んで……そして抱き締めてあげてね。妃沙には私達からしっかりと言って聞かせるから」
その優しい言葉に、思わず涙が零れそうになる。
ずっとずっと……妃沙を守らなければ、と気を張っていた知玲にとり、今回の事は確かに大きな反省点も浮き彫りにしたけれど、それ以上に自分の非力さに絶望も感じていたのだ。
いかに前世での記憶があると言っても、それはただの女子高生の記憶だし、特別な才能や知識を持っていた訳ではない。
この世界に転生した時、それは確かにアドバンテージにはなったけれど、何もしなければ、時間が経つにつれその優位性は小さくなって行くだろう──十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人、と言うではないか。
知玲の身体は優秀で、鍛錬や学修にも努力はしているし、これからも続けるつもりでもある。そして、前世の世界にはなかった『魔法』も、人一倍使いこなしてみせる、と、自分に誓ってはいる。
けれど……いかんせん、知玲の身体は未だ子どもで、どんなに頑張っても大人には叶わない事は多々あるのだ。
前世の記憶も、未だ世間の荒波に揉まれる事のなかった女子高生のものだし、どうしたって自分はまだ甘いと、知玲は認識せざるを得なかった。
その点では、妃沙──前世では自らを不良と称し、人々の悪意を向けられ、世間の荒波に揉まれまくって生きて来た中身を持つ彼女は、自分よりずっと大人であるような気がする。
お人好しで単純で、滅多やたらと情に厚い龍之介。今彼は、前世での経験とこの世界で得た魔法という力と、人々を虜にするような美貌という武器を得ているのだ、きっと前世より上手く立ち回れるに違いない。
……そう、言い聞かせた。そうとでも考えなければ、自分を責めて絶叫して、泣いてしまいそうだったから。
「……有り難うございます、おばさん。そうですね、妃沙は強い子だし、不思議なくらい周囲からの助力を得られますから、きっと大丈夫だと思います。
だけど僕もそんな彼女に負けてはいられないから。もっと強く賢くなって、色々な経験をして、今度こそきっと……きっと妃沙を守ります」
呟くようにそう告げた知玲の頭を、ポンポン、と優しく妃沙の母親が撫でてくれた。
我慢していた涙が、つい、と知玲の頬を滑っていく。
(──龍之介、ゴメン、今だけ。早くもっと強くなるから。キミの前では絶対に泣いたりしないから……だから早く帰って来て)
涙は我慢出来そうになかったけれど、流石に周囲に泣き顔を見られるのは少し恥ずかしくて。
子ども特権を駆使して、知玲は妃沙の母親に縋り付いて……少しだけ、泣いた。
心配と悔しさと……温かさを感じながら。
───◇──◆──◆──◇───
そうしている間にも、時間は過ぎて行く。
誘拐犯からも、勿論妃沙からも何の連絡もなく、手掛かりも掴めないまま、心配することしか出来ない無為な時間を過ごし、やがて夜の帳が空に落ち始めた頃。
水無瀬家の入り口にキィッと車の停車する音が響く。
ハッと息を飲んだ知玲がそこに向かうと……見知らぬ女性の後ろに隠れ、バツが悪そうに上目遣いでこちらを見ている妃沙の姿があった。
「……妃沙……!」
思わず脚力に魔法で力を込め、一瞬で彼女の元に辿り着いた知玲がその勢いに任せて抱き付くと、妃沙は「キャッ!?」と可愛らしい声を上げる。
きっと中の人は「うぉわ!?」とでも叫んだに違いない。
だが、そんな事はどうでも良かった。
言いたいことは、勿論たくさんある。けれど今は、妃沙が無事だったことがとにかく嬉しくて、知玲は彼女を抱き締める腕に更に力を込めた。
「……ちょっ!? 知玲様! 苦しいですわっ! わたくしが悪うございましたから……ちょっと話を聞いて下さいません!?」
「……後でゆっくり聞く」
そう言って更に腕に力を込める知玲。もしかしたら、無意識のうちにその膂力を高める魔法すら使ってしまっていたかもしれない。
そんな二人の姿を、妃沙の隣に立っていた知玲にとっては見知らぬ女性──朱音がニヤニヤと見つめていた。
「あらあらぁ~、おアツいわね、お二人さん。妃沙ちゃん、その少年が例の『婚約者様』?」
「そうですわ、朱音様。見てないで助けて下さいましっ! これでは全く話が出来ませんわっ!」
「やぁねぇ。人の恋路を邪魔するヤツは馬に蹴られて何とやらって昔から言うじゃない。後は若いお二人で何とかなさいな……アタシはちょっと、水無瀬家に自首してくるから」
コロコロと笑いながらそんな事を告げる朱音に妃沙は「見捨てないで下さいましぃぃーー!! お慈悲をぉぉーー!!」などと呼びかけ、知玲の腕の中から抜け出そうともがいている。
だが、知玲がそんな事を許す筈もなく……そうしてそのまま、妃沙は知玲に抱き締められたままの何ともこっ恥ずかしい時間を過ごす事になったのである。
暫くそうして妃沙の温もりを堪能していた知玲だが、勿論、妃沙が巻き込まれていた事情というのも気になっていた。
少し理性を取り戻して抱き締めていた腕から力を抜くと、ぷはっ、と妃沙が息を吐く。どうやら相当に苦しかったようだ。
「……もう、知玲様ったら。昔から何度も力加減を弁えて下さいとお願いしていますのにっ! わたくし、このまま抱き潰されてしまうのではないかと心配しましたわっ!」
「……あのね、妃沙、抱き潰されるとかそういう色っぽい言葉を覚えて来るの止めてくれる? それに、仕方ないだろ。本当に……本当に心配したんだから。君が悪いよ、妃沙」
真剣な表情の知玲の瞳に射すくめられ、妃沙がウッと息を飲んだ。
彼女だって、軽い気持ちで朱音の車に乗ってしまったことや、こうして心配を掛けてしまったことについては申し訳ないと思っているのである。
だが、心の何処かでは、前世よりは窮屈に感じる今世の暮らしや望まぬ性に転生してしまった事への反抗心、そして今の自分がどれ程のものなのかという純粋な興味もあったかもしれない。
勉学や魔法の鍛錬を積み、自分がどれだけ成長しているのかを確かめたいと思うのは青少年にとっては当たり前の事だし、特に妃沙の中の人──龍之介は、自分を守れるのは自分だけという強い固定概念に捕らわれている。
そんな彼にとり、己の力量を知らずに居る事は裸でいることと同義なくらい、恥ずかしい事であったのだ。
だが、そんな妃沙の事情は、知玲には全く関係がなかった。
やっと妃沙から身体を離した彼は……それでも腰に手は回したまま、彼女の顔を覗き込む。
「けど、そうだね。せっかく『自首』してくれている犯人もいる事だし、今はあのお姉さんの話を聞きに行こうか。
今回の事は、僕にも課題を残してくれたし、黒幕に鉄槌を落とさなきゃいけないし……ああ、やることはいっぱいだ。忙しくなるなぁ……」
何処か冷たい光を放つ瞳でそんな事を呟いた知玲が、ヒョイ、と妃沙の身体を横抱きに抱いた。そう、またしてもお姫様抱っこの状態である。
「……って! なんでこの体勢を取る必要がありますの!? わたくし、自分で歩けますわっ!」
「ん? 捕らわれのお姫様を救い出したなら、王子様はこうやって帰還するのが鉄則でしょ? それにねぇ、聞いて妃沙。今、僕は魔法を使っていないんだよ。
フフ、日頃の鍛錬の賜物ってヤツだよね」
楽しげに笑う知玲に、妃沙は何も言う事が出来ず、ただ黙って、最近少し子どもっぽさが抜けて来た知玲の横顔を見つめていたのだけれど。
「……妃沙、そんなに可愛く見つめられたら期待に応えたくなっちゃうけど良いの?」
悪戯っぽく笑う知玲の瞳には、安堵と慈愛と……少しだけ情欲が入り込んでいて、そんな色っぽい視線を受けた恋愛経験値ほぼナシの妃沙がどんな反応をするかは……お察しである。
そして、朱音から話を聞いた一同。
妃沙の必死の弁護もあり、守矢姉弟にはお咎めなし……どころか、異常なまでに朱音に懐いている妃沙のお願いによって、水無瀬家のお抱えクリーニング店の立場まで賜ってしまった。
こうしてその後も、朱音や佑士、そして成長した心和とは交流を続けて行くことになる。
一方、主犯であると告げられた猿渡 豪就は、その夜、水無瀬と関わった記憶が一切ないにも関わらず、水無瀬家と東條家から苛烈なまでの反撃を食らい、失墜。
猿渡建設興業はその名と代表がすげ変わる事態となった。
そして、火災の主犯であるとされた魔法使い・百目鬼 ブラックの行方は杳として知れないまま、この小さな誘拐事件は一応の決着を見せたのだった。
妃沙と知玲に、己の非力さや欠点を気付かせ、これから一層、成長しなければならないという決意を持たせるというオマケ付きで。
そして知玲にとってこの小さな事件は、妃沙を既に『龍之介』という前世で恋した相手ではなく、『妃沙』という一人の少女として……自分が『一人の少年として』恋をしているのだという事に気付かせた、小さなきっかけであった。
◆今日の龍之介さん◆
「見捨てないでくれぇぇーー!! お慈悲をぉぉーー!!」