ニ章 波乱の学校 3
「では出かけましょう。」
僕は家に帰ると食材が足りなくなっていることに気がついた。
なので美狐さんと一緒に買い物に出掛けることとなった。
「待ってください。先にお皿を洗ってしまいましょう。」
美狐さんは何かを唱えるた。
もう何回か見た、のじゃロリに変身する合図のようなものだった。
「なんでのじゃロリになったんだ?」
「美狐のままでは皿に触れることができぬから洗えないじゃろ?妖力を無闇に使うわけにもいかないしの。」
「のじゃロリが洗い物とか面白いな。ん?待てよ。朝御飯の味噌汁を作ったのって……。」
「儂じゃ。美味であったろ?」
そういってのじゃロリは胸を張った。
「なぁ。お前一応神だよね?神って味噌汁作るし洗い物するのか?」
「一応ではなく神なのじゃ。儂らも生活をするのでな。」
そこで洗い物が片付いてしまったので話を中断し買い物するためにスーパーマーケットへと向かった。
スーパーマーケットは家から徒歩でだいたい10分くらいの距離のところにある。
「お前さん、耳を貸すのじゃ。」
スーパーマーケットの前でのじゃロリが突然耳を貸すようにいってきた。
「どうしたんだ?」
「実はの……つけられておる……。」
そう言われ後ろをチラッと見るが当然そこに人はいない。
「買い物の前にまくとするかの。」
のじゃロリは僕の腕を掴むと走り出した。
「どうやらまけたようじゃの。」
走り出してから5分くらいたった頃のじゃロリは唐突にそう言い出した。
「またいつ見つかるかもわからんし買い物さっさと済ませようぜ。」
僕たちは買い物をさっさと終わらせると家へ帰ろうとした。
スーパーマーケットから出たところでのじゃロリの足が止まった。
「どうやら負けておらんかったようじゃ。」
外にはこの前と同じ怪物がいた。
しかも一体じゃなく何体もだ。
前回はだれかに助けられたが今回はそうはいかない。
あと何分かで日が沈んでしまう。
太陽が見えなくなると同時に戦いは始まった。