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一章 そう、ここは巫女の地 3
大会当日。
太陽が昇るよりも先に起きた僕らは大会会場に早めに向かおうと思っていた。
思っていた、がその日の大会は中止になっていた。
大会会場へ向かうとそこに居た係員に今日は中止と教えられたのだ。
理由は近所の旅館で殺人が起こったというのだ。
僕らの旅館に戻るとどうやらその近所の旅館というのは僕らが泊まっていた旅館らしかった。すると前から女将さんが走ってきた。
「あんたら殺人の容疑かかってるわよ!」
何事もなく終わったらなと思っていたがやはり僕の周りではなにかが起こらないといけないらしい。