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一章 そう、ここは巫女の地 2
「そういえば、自己紹介してませんでしたね〜。」
自分達の部屋へ着いた僕らはまったりとくつろいでいた。
「私から〜。私の名前は響谷薫。」
………。
………………。
「以上ですか?」
「仕事するだけなのに名前以上いるかな〜。」
「ですね。僕の名前は…。」
「俊太くんね〜。」
「知ってますよね。さすがに。」
「色々と有名だからね〜。」
僕の名前はいろんなところで噂されている。
有名人なのだ。
「基本的に私が遠距離、俊太くんが近距離ね〜。」
「了解です。」
「まあ、でもそれは明日の話〜。今日はたっぷり休も〜。」
呑気な人だとその時は思っていた。