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四章 禁忌の子と禁忌の子 3
「以上が私の話。」
お互いに過去のことを語り合った。(美狐の過去は二章ss2参照)
「そういえば美狐。気になってることがあるんだが。」
「なんです?さっきの子について……かな。」
「あーあれは私の妹です。ここ数日のうちに攻めてきた化け物は彼女が産み出したものでしょう。」
「いや全部じゃないよ。」
「なぜわかるのです?」
「僕と初めて会ったとき襲われたの覚えてるかい?」
「はい。覚えてますが。」
「あの弱い怪物は実は真帆の作り出したゴーレムだからさ。」
美狐は納得したがなにか腑に落ちないふうに悩みだした。
「どうしたんだ?」
「不思議に思ってることがありまして。」
「なんだい?」
「どうしてあの二人は私に嘘をついたり襲ってきたりしたの?」
「それは本人たちに聞いた方がいいだろう。さあ!帰ろう?」