三章 明かされた真実 7
美狐はすぐに見つけられた。
家の近所の公園のブランコに座っていた。
「美狐。お話ししようよ。」
「……嫌です。」
美狐は静かにブランコを漕ぎ出した。
暗く静かな公園にブランコの金属と金属の擦れあう音が響き渡る。
その時、公園の入り口付近に何かの気配があった。
また怪物たちかと思ったがそこには一人、フードを被った女性というか女の子が佇んでいた。
美狐の顔が怒りに満ちていく。
「何しに来たの。」
美狐がそういうとそれに答えるようにフードの女の子も答えた。
「わかるでしょ。」
「最近の怪物もあなたでしょう。」
フードの女の子は首をかしげた。
「さあ?私はあなたを許さない。わかるでしょう?最近は幸せみたいだったから邪魔しに来たの。」
フードの女の子はとても怖い笑顔になった。
「ばいはい。今日はこの辺で。御姉様。」
その一言を残して消えてしまった。
「今のは……。それよりも先に説明を。」
「説明も何もあなたはあの二人の協力者。鬼だか魔術師だか知らないけど私の力が目的なのでしょ。私の社になって。」
「とりあえず横いいかな。」
僕は空いている美狐の隣のブランコを指差した。
長いお話が始まる。