二章 波乱の学校 ss 美狐視点
昨日からのみ3日間は毎日投稿。
理由は……。
「よし。逃げてくれたようじゃの。」
逃げていく俊太を確認して儂はホッとした。
怪物たちはあと三匹まで減らすことができた。
今までは俊太という言ってしまえば重枷のようなものがいたが今はいない。
全力を出せるということで勝利が確信に変わった。
残りの怪物を倒そうとしたとき怪物たちの視線は別の方へ向いていた。
その視線を追ってみるとそこには明らかに凄い雰囲気を漂わせている2体の何かがいた。
怪物たちは雄叫びをあげてそいつに向かっていったが一瞬で消滅した。
力をだいぶ失ってるとはいえ少し力には自信のある儂でさえ倒すのは容易ではなかったのに今目の前を歩いてきているやつらは明らかに強い。
「不味いことになったかの。」
そいつらの一人があり得ない速度でこちらへ向かってきた。
一瞬で悟った。
こいつらは強い。
絶対に勝てないと。
そう諦めかけたときにそれは起こった。
どこからともなくいつか見たような光の矢が飛んできていた。
次の瞬間、怪物の一体は倒れた。
残りの二体もじっとしているわけではなかった。
こちらへ一目散に突進してきたのだ。
だがこちらへぶつかる前に消えていった。
どこからともなく次は火の玉が飛んできたのだ。
鬼の弓に魔術の火の玉。
鬼と魔術師は敵対しているはずなので協力するわけはなかった。
「誰じゃそこにいるのは。」
後ろに二つの違和感を感じたので振り向いた。
そこにいたのは転校生の二人だった。