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木々に語りかける物語  作者: 山名 まこと
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王女が女性がいる扉を差した場合

 ハッピーエンドの意味合いをどうとらえるか難しい反面、いろいろな可能性を考えると楽しいものになった。

 その1

王女は、右を差した。若者は、その動作とともに迷わず右側のドアを開けた。そこにあらわれたのは、

「やはり、あなたでしたか」若者は、目の前に現れた女性をみつめた。

「彼女だったら、きっと幸せになるでしょう。私は、彼が彼女とともに生きることを望む」

それは、王に対する宣言でもあった。

「私は、これから自分とこの国のために生きる」

  王女の言葉に呼応するように、「私は、ここに宣言する。今を持って、王をわが娘に譲る。私は、この地を去る。そして、この裁きは終わりだ」

 若者は、その女性とは昔なじみであった。王女に夢中になる一方でやはり彼女のことを忘れられないままでいる。それは、王女でもわかっていた。

「もし、見ず知らずの女だったらトラの扉を差していたかもしれなかったわ」

 その声は、凛々しかった。しかし、若者には、決して王女がトラを差すことはないとわかっていた。万が一差したとしてもそれを受け入れようと決めていた。この時点へ若者は、王女の忠実な家臣になっていた。王女は、恋する若者を失った代わりに大勢の家臣の上に立つ女王としての自分を手に入れた。

 「わしは、国のために考えていた。お前には、それができるようだな。一人の男を救うことで、わしも救われ、その行為は、やがてこの国をも救うことになるだろう。


 月日がたち、王から女王へ権力者は変わった。国は、常に形を変えている。誰が権力を持っていても誰を思いやればいいのか考えられればわかっているものリーダーに立った時にその集団は生き続けるだろう。その後、女王として、君臨し続けた王女は、あの時愛した若者と扉にいた女性との間にできた子を養子にもらい王子として育て上げた。たとえ、あの時の若者は、自分の子供が王子であることをおくびにも出さずいつも通りのつつましやかな生活を送っていた。そして、他の子供たちも、王子の家臣として国のために働くことを誓いながらこの地で生活をした。気の強かった彼女は、王子となる子を譲り受けるときから笑顔が絶えない女王になった。彼女は、「笑みの女王」として、国を守り続けていった


 これって一面ではよかったが、他面では、不幸な物語になった。本人たちが納得づくでというのが救いかな

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