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掌編小説集3 (101話~150話)

催眠術

作者: 蹴沢缶九郎

動物園の猿の檻の前にやってきた催眠術師は、一匹の猿に催眠術をかけた。


催眠術をかけられた猿はそれまでの様子とは打って変わり、突然仲間の猿達に暴力をふるい、力で猿達を支配し始めた。メスの猿を周りにはべらせた催眠猿は、仲間の猿達に命じ、餌を徴収していった。


しかし催眠猿の天下は長くは続かなかった。他の猿達は反旗を(ひるがえ)し、数の正義で催眠猿をボスの座から引きずり下ろしたのだ。仲間だった猿達から裏切られ、ボロボロに傷ついた催眠猿は檻の隅でぐったりとしていた。それは当たり前の結果と言えた。


一部始終を見届けた男が催眠術師に聞いた。


「なんと催眠をかけたのですか?」


「独裁者です。」

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