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ミキスティ・コーライトはどこにでもいる普通の女の子であるが、一つ異なる所がある。
それは、ミキスティが魔力をもっていることだ。
この世界には魔力の有る人間と無い人間がいる。
その事については多くの研究者達が調べているが究明には至っていない。
そして、魔力をもつ人間には何故か貴族に多いのである。
平民にはほとんど魔力を持って生まれてくることはないのだが、稀に平民にも魔力をもつ者が生まれる。
その一人がミキスティである。
国民は、必ず14歳になる年に1年に一度各街に有る魔力装置で魔力の有無を調べその結果、魔力があれば帝都にある帝国魔法学園に翌年に入学し3年間魔法の扱い方や制御の仕方等を教わる。
しかし、必ずしも毎年平民が入学してくる訳では無いので
行事などは、貴族の子息令嬢に合わせた内容になっている。
尚且つ、学園内では身分関係なく平等となっているが実際には、貴族達がいる中に平民がいると浮いてしまい、いじめの対象になってしまったりもするので平民の生徒はいかに平和に学園生活を送るかを模索していかなければならない。
帝都まで1日かかる道のりの為、馬車の中で暇を持て余したミキスティは学園から入学届けと一緒に送られてきた資料を見ていたが、
うとうとしてきたミキスティは眠い目を擦りながら明日にそなえて眠りについたのであった。
そして、明日には学園の生活がスタートすると同時に運命の歯車も動き出したのであった…