〜登校中〜
私の名前は佐喜凜。
17歳、部活に打ち込んでいるわけじゃない、かといって勉強は得意じゃない、平凡な…もしくは、平凡より劣る高校三年生だ。
だって。
何もやる気起きないし。
スポーツ楽しいよ、だと?体力を削ってどうする。
無意味に汗を流してどうする。
ストレスを溜めてどうするのだ。
勉強しなさい、だと?
数学を学んでどうする。
古文を学んでどうする。
ましてや英語を学んで引きこもりの私にどうしろというのだ。
自分のやりたいことをやるのが人生だろうが。
きっとこう言われる。過程が大事なんです、努力です。
はいはい分かっておりますよやらないけど。
…誠に申し訳ございませんでした。
えー。
話は変わるが、たまに、佐喜凜と名乗るとお前それ苗字入ってないじゃん苗字無し人間やーい、なんて言われるけれど、誰が何と言おうと苗字が佐喜で凜が名前だ。
…だが、私の友達よ。
ニックネームのような感覚か知らないが、いつでもどこでもさきりんと呼ぶのはどうなのか。
私の名前がたまたま短いだけで、フルネームで呼ばれるのは不自然極まりない。田中花子さんで例えよう。「みったん、バイバイ…」「まいまい、さよなら…」「ゆーちゃん、またね…」「田中花子、元気でね…」別れの言葉が一変、もはや社交辞令。
これがもし凜と呼ばれていたなら?それこそ感動の名シーンになっただろうに。
とまあ。
私はこの田中花子さんのような思いをしているわけで。(いや、まいまいみったんゆーちゃんに恨みがあるわけではない。)
どうなのかと思うのだがー…、まあそんなことはもうどうにもならないし、諦めた。
そして私は、一人っ子だ。寂しくないの、とよく聞かれるけれど…いやまあ。
私は幸い周りの人ー…うん、友達に恵まれているし、寂しいと思ったこともないし。
別に珍しくもない、何っていうわけでもない。
と話終えた所で、学校に向かう…
はずだったんだ。
お読みくださりありがとうございました!!
いかがでしょうか。といっても、まだあらすじを辿っただけですよね。
一応続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!!