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その33 私は嵐 (8)

後書きに人物評追加〜〜〜

良かったら見てやってください〜〜〜


ヒボシ

混乱が頭の中にあった思いを黒く塗りつぶす

それは「悪」だ

肉の親族で有りながら「計略」を持って首をとるなど。。。。

ただでさえ熱くだっていた体に油を注がれた

唸りながら何度も首を振って「闇」の火に飲み込まれていく


ただ一つ自分の中に残った物は



それは

「悪」の成せる業だ



その言葉だけ

私を留めようとする声を斬り走る

このまま春日山に。。。。。


「おまちください!!」


後ろを追う者たちの声などいっさいが「悪」を隠蔽するための「言い訳」だ

止める足などもたぬ!!

勢いをつけて走る足

振る腕を段蔵が掴んだ


掴んでそのまま私の前に伏した


「直江様を。。。。直江様が春日山におられる事を」

「それがなんだ!!悪は滅する!!春日山こそが「不義成る総本山」!!許すことなどできん!!」


段蔵に掴まれたままの手をふりほどこうとする間に他の者たちが私の行く道。。前を塞ぐ

手を刀に滑らす

この道を邪魔だてするものは「悪」を助長する者と断ずる

だけど

段蔵は

そんな火の出るような勢いの私の前で頭を深く伏して懇願した


「春日山でそのような事がおこって終わぬようにこの「戦」の間も詰めておられた「直江様」を「信じて」くださいませ!!」



「何を信じるんだ!!!オマエたちの手の中にある「謀」をか!!」


思わず握った小太刀の手をジンが掴んだ

「落ち着けよ!トラ。。」


その手がさらに私に触れようとしたが触らせなかった

ジンの体を殴り倒し

距離を取った




真っ暗だ。。。。



私の頭の中は真っ黒に。。。

深い闇の淵に落ちていくような感覚の中

周りがどんな事告げようと目の前にあるあの山を見つめた


あれは。。。。

揺れる

あれは。。。。




現世うつしよだ」


響く声

あの「祠」で見た

御仏達が演じる「地獄」の風景にかさなる


現世は「争い」で溢れている。。。。それも血肉を分けし「兄」に対して弓を引き

その兄に母が手を下そうとする


「晴景を屠れ」

煌めきの閃光の中闇は私を揺さぶりだした

その中でも

目の前に頭を大地にすりつけた段蔵は語った


「虎御前様を抑えるためにも「和平」を速やかに進ませるためにも「直江様」が春日山から離れず職務に就いていたことを理解して頂きたいのです!!」


息を切りきりと挙げたまま熱く吐き出す

「母上を抑えてどうする。。。こんな状態で「和平」など。。。」

「そのような事態にせぬために我ら「与板衆」今より春日山に向かいます!!」


「なんじゃと!!!」

やたろーに抑えられていたハズの「金津新兵衛かなつしんべえ」が段蔵を起こし叫んだ

「じゃなにか!!与板は。。。「直江殿」は我らを裏切って春日山での仲裁を買って出た上で。。己だけ「いい顔」を」

「黙れ!!!」

襟首を締め上げられていた段蔵は自分の目の前で唾を飛ばして「裏切り」と直江を罵った「新兵衛」を殴り倒した

転げ飛ぶ金津は,またも秋山たちに抑えられたが

罵倒が留まる事はなかった


「それとも何か!!!直江は。。。自ら守護代にでもなるつもりか!!!」


その口をまたも段蔵が殴った

「黙れ。。。。そんな狭き事言っているのではない!!」


新兵衛は血反吐の口までもふさがれた


立ち上がった段蔵は私に向き直り

今一度座した


「直江様を。。。信じて下さい!!!今!!このまま我らが春日山に進軍してしまえば城内の「混乱」を避ける事は出来ません。。。その混乱に乗じて御前様が行動を起こしてしまったら。。。もう誰も「長尾」を信じる者がいなくなってしまいます。。。お願いです。。。心を落ち着かせて。。。」

必死の説得をする段蔵の肩を与板衆のために馬を用意してきた「柿崎」が叩き続けた


「まず。。。春日山の内部を止める仕事をする者が必要。。。その上で影トラ様にはココで「芝」をふんでもらわにゃならんのです。。。この「戦」。。耐えねば成らぬ「戦」でもあるのですぞ」


冷静になれば。。。

私の心がこれほどに「闇」に近くなければ。。。

それはわかっていた事だった


この「勝ち」に乗じて春日山に兵を進めてしまえば

私に従うと「今更になって」兵を挙げた者たちが「汚くも」まさに今更の「首級」を挙げようと我先にと春日山を落とそうとしてしまう

だけど

私がココで「芝を踏み」陣を構えて「和平」を望んでいる事を示せば。。。。

我先になどと勝手に兵を進める輩を留める事が出来る




だけど。。。

それで母上の暴挙は止まるのか?

いや

そんな「横暴」を行おうとする母は「悪」ではないのか?


そのうえでココまでした先にある「勝利」にどんな意味が。。。。


頭に痛みが走る

母上の声

まだ若い。。そんな感じの柔らかさと幼さの残る声が耳の奥に響いた


「栖吉は生きるために忍び戦うのです!!ならばこの身を使わす事は私の「出陣」でありましょうや!!」


母上は春日山に。。。「出陣」していた。。。。


「おトラの出陣を助けろ!!!」

闇の主

子供の声が私の背中を押す

もう一度心を刺すように


「おトラ助けろ!!!」


そして

霞む心の景色の中

幼き母の前に立つ影が。。。。言う


「おトラの信心がきっと栖吉を救う日がくるよ」



これは「信仰」の定めた「戦」。。。なのか。。。。


私は頭を掻きむしった

涙が。。。




「それは修羅の信心だ!!!それは「悪」だ!!!それは滅びるべきだ!!!」


怒髪の元狂うように体をよじり

絞るように叫んだ



「春日山滅するべし!!!!」



指を今や朝日に照らされ姿を隠すことなく現したあの山に指し示した

その声に狂喜した新兵衛は,抑えていた秋山の手を振り払って飛び出した

「それでこそ「虎姫(虎御前)子息!!憎き晴景の首をはねとばしてやりましょう!!」


何に喜び?

躍り出る色黒に私の心底はわかっていない



「兄上に「死」をと叫ぶのならば。。。。母上にも「死」が必要だ。。。」

私の言葉に笑っていた顔を止めた新兵衛は驚き

目を見開いて私の顔を覗いた

「何をおっしゃっているのですか。。。。母上様は」


おだやかに

新兵衛に告げる


「それは「誉れ」ではない。。。」


尖った青眼の私に恐怖したのか彼は膝をついた

「ではなんのために。。。「栖吉」は。。。」


「栖吉。。。。上田。。。。どの長尾にも「義」はなかったのだ」


そうだ

正しい者のいない一門がどうして「越後」を導く者になれるのか。。。。

願うように答えを待つ金津に激高した


「己が親族を「謀」にかけねばならぬような一門がどうして「越後」に善を敷くことが出来ようか!!!兄上!母上を滅して私も死ぬ!!」


そういうともはや「言い訳の問答」に返す答えを見ず

刀を抜いた


「まず。。。新兵衛。。。オマエから死んでくれ。。。何。。心配はいらぬ「役目」を果たしたら私もすぐに参るから。。」


私の顔はどうなっている?

私にはもう理解しようもなかった

笑っていない事だけ。。。。

その前

抜かれた刀の前に膝を落とした姿は力無くこぼした


「影トラ様の死など。。望んでおりません。。。」

首を振った

だが「戦」を望む以上は「死」に向かうしかない


「闇」の向こうに。。。。。逝こう



腕を振り上げた




「トラ!!!」

微動だにしない

その声にはもう「未練」はない

だが続けて彼は呼んだ


「虎千代!!!」



闇の向こう。。。。意識が割れた

振りかぶっていた

刀を投げるといつの間にか私の肩に手を掛けていた彼の顔を

「虎千代!!!」

殴った


「私は影トラだ!!!虎千代じゃない!!!」


血しぶき

近い場所

ふれあってしまうほどの位置にあったジンの顔は口元を殴打され苦痛に歪んだまま私に問うた



「影トラ。。。。トラなんだな?。。。。」


目が眩しい朝日に瞬く

「ジン。。。私は。。。。」

「トラなんだな!!!」


ジンの血が顔にかかる

見開いた目のまま答えた


「影トラだ。。。。」


私の返事にジンは頷いた

覚めた視界の中,伏したままの「段蔵」

その後ろ。。。同じく私を見ている「柿崎」

力無く膝を屈した「金津」を支える秋山達


「私は。。。影トラだ。。。。」


ジンの手は強く私を捕まえたまま言った


「信じろよ!!!オマエを信じてココまで戦ってきた者たちを。。。。信じろ!!!」


大きく体を揺さぶる

声と

熱い血


押しとどめていた心の。。。悲しみと苦しみが溢れた


「母上が。。。。。兄上が。。。。」

ジンの。。。真剣な眼差しの中に写る私は。。。泣いていた


「母上が。。。。どうして。。。兄上が。。。いやだ。。。殺し合うなんて。。。そんな事。。。イヤだ。。。」


どうにもできない感情

首を振る私を

ジンの手が頭を。。髪をなでて落ち着かせる


「だから!!信じろって。。このアタマデッカチ!!オレはトラを信じてる。。。同じぐらい「直江様」も信じてる!!!オレの信じる「直江様」をトラも信じろよ!!「オレ」の言うことを信じろ!!!」


溢れた涙の私の額にジンの額が当たる

「信じろよ。。。。みんなが「越後」のために「戦」という仕事をしたり「知恵」を絞って戦ったりしてるんだよ。。。。ココにいるみんな戦ってるんだよ。。オマエ一人だけで抱え込むなよ」




辛かった。。。。心が壊れてしまいそうだった

壊れてしまいそうな心の弱さが「闇」答えを求めていた。。。。

「ジン。。。。ジン。。。私は」




「オマエは「影トラ」。。。俺たちの大将。。。オレはトラが迷っちまいそうな時はいつだって。。。側にいるから。。。だから頑張れ」




ジンに支えられた私の隣,段蔵が伏して言った


「信じて下さい。。。必ず守護代様と「和平」を。。。そして虎御前様をお止めします」

ただ頷いた

「頼む。。。」


私の前

落胆で膝を屈していた金津に柿崎が話しかけていた

「金津新兵衛。。。長尾が滅んでしまったら。。。夢も希望もなくなるだろ。。しっかりせえ」

起こされた金津に私も


「新兵衛。。。私は母上にも兄上にも死んで欲しくないんだ。。わかってくれ。。」

気落ちした背中はただ頷いてくれた


煌めく朝日の中

私は私の起こした「嵐」に心を吹き飛ばされてしまいそうになっていた

支えられたまま

先の山を見た


「大丈夫だ。。。信じろ」

ジンは肩を強く支えて励ましてくれた

私は。。。。



私も「耐える戦」に自分を律した

人物評


後書きからコンニチワ〜〜〜ヒボシです


結局。。。。

すったもんだで一章ふえてしまった「私は嵐」でしたがなんとか無事に通過しました〜〜


この章を作成している間に「祠」と「別れ」改訂と「禅問答」を新設

全11章分の書き直しをしていたりでなかなかに大変でしたがこれにてだいぶんと内容も充実してくれた事でしょう。。。(特にジンとか(爆))


そんな「カイビョウヲトラ」も第一部という括りにすれば後少しで終わりです

応援してくださる皆様に感謝〜〜〜嬉しいです〜〜〜


ラストに向かって!!!

人物評!!




長尾影トラ


主人公にして苦行のような「戦」に常に勝利しテンパッテいる女城主様(藁)

18歳なのに。。。ちょっと可哀想なぐらいだが

そこわそれ。。。

やっぱり「女の子」だもの涙がでちゃうよ〜〜(あんなに次々に問題噴出じゃあねぇ)

親族同士の「戦」の中身がさらに根の深いものであった事に愕然

黒い意識の声にもばっちり唆され

「春日山」を撫で殺しにする!!!っとかって激高!超テンパリだったが

段蔵の手配り

直江への信頼

最後は

ジンに諭されて大泣きして承諾

現在「米山峠」付近と「柿崎城」に本陣を張り諸将の無用な「乱心」を助長せぬように「芝を踏む」



加当陣江かとうじんえ


砦の合戦から向こう。。。。殴られっぱなしのジン。。。

愛する彼女の鉄拳は「愛」か?

痛すぎる「愛情表現」の「猟奇的な彼女トラ」にそれでも付き従うジン。。。君。。ええ男やなぁ(爆)

もはや「戦」でテンパッたトラの暴走を止める事ができる唯一の存在にもなりつつある

それは周りの男たちも認めていて「トラ」と呼び捨てている事は暗黙の了解になっている

だが

ジンが本当に心配している「存在」はトラの。。。。中にある何かにもあるようだが?

現在は本陣にてトラのお守りに徒事中。。。がんばれジン!!



芝段蔵


砦の合戦から向こうあらゆる「頭脳戦」を「直江」の指示の元,実践してきた段蔵

旧友「中西」をつかっての「流言」などで

米山合戦で数で勝った「政景軍」を崩壊させるのに一役買う

また

「虎御前」が虎視眈々と「晴景」の首を狙っていたことに最初に気がついたのも彼

お付きの侍女たちが「忍」の者たちで城内の混乱に合わせて行動を起こすであろう事は直江にも報告済み。。。

「御前」を止めるために

現在「与板衆」50騎をつれ春日山に向かっている



本庄実乃


砦の合戦から向こうは存在がちょっぴり薄いが(藁)

米山合戦では追い落としの最後を討伐する部隊として活躍

本陣にて影トラがテンパッた事は知らない(藁)

現在本陣に合流し後ろから「合力」に集まる諸将に目を輝かせ注意している



金津新兵衛


「栖吉長尾」の斬り込み隊長(注.そういう役職はありません。。もののたとえです(藁))

砦の合戦から向こう実乃に変わって大活躍の黒い人(地黒)

最終戦の米山では積年の恨み積もる「上田長尾」の労将「樋口兼村」を討ち取り「政景軍」の崩壊に王手!!

実は「虎御前」の「晴景抹殺計画」を知っていた人

勢いに乗った「影トラ軍」で春日山を攻める事を進言するが

それがトラをテンパらせ「怒り」をかってしまう

本人に「悪気」はないのだが。。。。(そもそも忍従をしてきた「栖吉」の悲願を具現しようと意気込んでいただけですし)

そんな事をしてしまったら全「長尾家」が崩壊してしまい兼ねない事に気が付けなかった

現在は本陣にて実乃と共に「合力」に集まる諸将に注意をしている



小嶋弥太郎


砦の合戦でも大活躍!!

最終戦の米山でもトラと共に馬廻り衆として「突撃」の活躍を見せたやたろー

木楯を持ち犬槍装備の重歩兵隊といったところか

現在は本陣にて詰めている



柿崎景家


守護代様から「戦目付」として今回の「政景軍」の行軍に参加したが

最初から政景に従うつもりはなかった

負け続ける政景軍はそうとう退屈だったのか最終戦の米山にて「帰り忠」する

粗暴な風体とはうらはらに春日山の直江と連絡を取り合い

現在は柿崎城に影トラ軍本陣を置き

無用な「乱心」で春日山に迫ろうとする諸将に目を尖らせている





「上田長尾」

長尾政景


圧倒的な数。。。。その軍団の中身の「士気」を最後まで把握する事ができなかった政景

「戦」は数の勝負であるという「王道」を鵜呑みに戦ってしまったのが彼の最大の敗因だった

「兵糧」に「兵站」

大事な補給の部分を最初から欠如させていた軍団の士気はかなり低く

なのに

自分の近習の「意気揚々」さに乗せられ

砦の合戦では先制パンチをくらう

その「戦」。。。紅蓮の炎をつかった影トラの戦に魅入り「完全な勝利」に執着するも

「戦」の中で休息をとってしまうという「大失態」にて米山合戦に「完敗」

(段蔵。直江の頭脳戦略にて「宇佐見」も敗退。。。この事が政景の元に伝わらなかった事も大失態の一因である)(また「影」の報告が途切れている事に注意を働かせなかったこと。。。最大の敗北原因は「重臣」の意見をないがしろにした事にもある)

後一歩で「討ち死に」というところで「彦五郎」が救出に参上

現在は「坂戸」に敗走した模様



「上田長尾家臣団」

樋口兼村


若すぎる政景の制御のために従軍した老将は米山にて「散華」する

焦燥しきった政景軍を守るため自ら前進するも「金津」率いる「栖吉衆」に真横を突かれ「樋口隊」は崩壊

最後の一線「渡河点防戦」の国分に並び殉ずる事のできなかった己の不甲斐なさに苦しみながら「国分」に一礼しその命を散らした


国分佐渡守


若く本当の「戦」というものを知らない政景のために従軍した知将は米山にて「散華」する

最初の出陣から向こう「兵糧」に「兵站」。。。。殿しんがりを勤め

さらには「戦術」の指導までをこなした「いくさ人」にして知将国分ではあったが

その心意気は彼が生きている中において政景に伝わる事はなかった

渡河点防衛の戦において「老将樋口」討ち死にのダメージを回復する事はできず

そのまま討ち取られた模様

息子に自分の生き様を殴り叩きつけたように「政景」にも教えていれば。。。。その死をくやまれる将であった


国分彦五郎


国分佐渡守唯一の子

関東での敗北から流浪の地での仕官

本物の「戦」を数多経験した若き武者は「政景」の父「房長」に見いだされ近習となり政景軍に従軍していた

逸る政景に従い何度もの「諫言」をするが受け入れられずそれでも彼に従って戦ったが。。。。

米山の合戦では前哨戦にて「石礫」を頭に受け倒れたことが幸いし

最後の最後で政景救出に成功する

現在は「坂戸」に敗走している


与一郎と勝六


政景近習だった二人は本物の戦場を知らず

数で戦う事が全てと信じてしまったつかの間の「平時」に産まれてしまった者たちだった

二人とも米山にて戦死。。。。


中井外岡


政景の爺

若く血の気の多い政景を一人で制御する事は難しいと「戦」には二人の「将」をともなって参戦したが

最終的には彼「中井」が米山の本陣を指揮した

しかし戦況を回復する事はもはやできぬ状況になっており

最後は政景を「影トラ」の矢から守って憤死




「栖吉長尾家」

秋明院


虎御前の母上にして未だ権勢を振るう「尼武将」の大御台

高梨と合力し「坂戸」に対して宣戦布告

現在も緊迫の状況が続いている


長尾景信


現在の栖吉長尾家当主

虎御前にとっては義理の兄に当たる「妾腹の兄」

極めて暴力的(藁)な栖吉の女衆(秋明院とか。。虎御前とか。。。)たちの中にあって

冷静にその軍事をサポートしている

現在も緊迫する「坂戸」との関係の中

緊張の糸をしっかりとたもっているのは彼のおかげ






「春日山」

虎御前


古くからの因縁

彼女に言わすのなら「不義の子」である晴景と「実」を屠るチャンス到来

本来なら「栖吉長尾」の決起を食い止めるための「人質」として「春日山」に留め置かれていたハズの虎御前だが

今やその中身を食い破らんとする「刃物」と変わっている

お付きの侍女たちは「忍」の者たち

己の手によって「不義の子」晴景を断罪せん立ち上がろうとしているが。。。。

それが「彼女」の幸せなのか?



春日山城下の屋敷に住まう実様にも最後の決断の時せまる

「あなたの子を殺さねば」と言った虎御前

そんな事が起こらぬ事を祈り続けた「母」にこの「戦」の勝敗は大きくのしかかる試練

彼女もまた運命に翻弄されている


上杉定実


実の夫にして「傀儡」とはいえ現越後国「守護」の彼はこの「戦」。。。

そして

絡み合った「過去の因縁」に対してどう立ち向かうか。。。。

しかしそれを知る事は彼にとっても「苦痛」の始まりではないのか。。。。

運命は過酷だ



長尾晴景


政景を使い「影トラ」の討伐を試みたが失敗に終わった今。。。。

春日山に住まう「兄」晴景はどう動く?

すべての決着は。。。。






ラストに向かっての人物評

これから

絡み合った「過去」と現在の「戦」がぶつかり

隠されていた心の部屋は押しつぶされ溢れ出す

影トラ

晴景

虎御前

上杉定実


それを囲む全ての将たち。。。。

「本当」に勝利などあるのだろうか?


最終決戦近づく!!!

これからもがんばってかいていこうと思ってます!!!!



それではまた後書きでお会いしましょ〜〜〜

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