第三話〜サキュバス〜
連続投稿第3回!!
はい、すいません。
実はこれ少しだけ書き溜めがあったのでそれを
一気にUPしてるんですよね。
でわでわお楽しみ下さい。
朝、清々しいほどの晴天、でも僕の心は重い、
肩には旅行鞄、中は衣服等の生活用品。
旅行ではありません、今日から寮生活です、
しかも女の子と………
先が重いやられます、
そんな事を思って歩いていると
「ぁ〜渚君〜」
朗らかで可愛らしい声、その聞きなれた声の方へ振り返ると一人の少女がいた、
肩くらいの長さの薄い茶色の髪、柔らかな表情、
美しいというより可愛らしいと言う表現がぴったりな女の子、空ちゃんだ、
彼女は両手で大きな旅行バックを持っている、
そして学生鞄、彼女はバックは僕のより同じまたはそれは以上、女の子だ、色々と居るものもあるのだろう。
そう思って立っていると彼女は僕のところまで来ていた。
急いできたのか息が切れている、あたりまえだろう、彼女のような細身な体であの旅行バックを運べているのが不思議なくらいだ。
この調子だと一緒に歩くことになりそうだが彼女の今のペースでは遅刻ギリギリになりそうだそんな事を思っていると、
「あの、よかったらバック持とうか?」
ぁー言ってしまった、馬鹿か僕は。
そんな事を思っていると彼女は何故が顔を赤らめ
「ぇっ!?いや、そんないいですよ、思いですし……」
「でもこのままペースだと遅刻ギリギリだし…」
イマイチ分からなかった、何をそんなに遠慮するのだ?
このくらいの行為どうって事ないと思う。
でも僕がそう言うと彼女は頬を上気させたまま、
「はい、でわ…お願いします」
「うん、」
そういって僕は彼女のバックも持った、
確かに僕のよりも重いがたいした苦ではない、
小さい頃から姉にしごかれてたのは伊達ではない。
そして歩いていく、しかし未だ思う、何故彼女はあそこまで恥ずかしがって頬を赤らめたのか、
〜全く鈍い奴である〜
「?」
どっからか声が聞こえたけどまぁいいか。
そんなこんなで歩いてる間はほとんど口を交わさなかったが、寮の前に付いたとき、彼女が靴を開いた。
「ぁっあの、ここからは自分で持ちますので」
「ぁっそう?じゃぁはい」
そういってバックを渡す彼女は少しよろけるが体制を立て直す。
そのまま自室となる部屋に向かう、僕達の部屋は
405号室、どうやら二人一部屋なそうです。
扉を開けると中はなかなか広く快適そうだ。
洋服ダンスが二つ、キッチンに予備用のフロ(どうやら大浴場があるようだ)そしてベットが1つ、
………ってちょっとまてぇぇええ!!
なんだベットが1つなんだよ!!確かにタブルベットだけど!!ちょっとまて!!俺は男だ!!そんなの無理にきまっているだろう!
「わ〜、広いね渚くん」
そうやって気楽に言う彼女、ぁー参ってしまいます、
しかし彼女はベットなど気にも留めません、
ベットの事をいっても「それで?」の一言です、
ぁあああ!!もう駄目です!!
そしてそのまま半脱力状態で学校に向かいます、
案の定、学校では昨日の続き質問攻め、
やはり気分が悪くなりましたが耐えました、僕ってやれば出来る子なのですね。
そしてくたくたになって夜、お風呂(備え付け)に入り
夕食の時間、この場合は自炊か食堂があるのですが
彼女はどうやら自炊をするようです、
しかも今夜は任してくれとのことですのでお言葉に甘えます、しかし自炊がはじまって数分、此方に届いたのは、
悲鳴&煙&焦げた物体
失敗のようです、彼女は半泣きになりながら、
「ぁうぅ、ごめんなさいぃぃ」
しかたありません、このままでは晩ご飯にありつけそうに無いので、
「じゃぁ僕がやるよ」
「ぇっ!?渚君がですか!?」
そういって驚く彼女、僕は彼女に待っててといって
キッチンに向かう、そして、数分後できたのは
普通の料理、彼女は驚きの色を隠せてません。
そして一口、途端に
「美味しい」
彼女は感心しながらぱくぱく食べていく。
急がなければ僕の分までなくなってしまいます。
そして食後、しばしの雑談後(彼女が身を乗り出したりしてすこし肝が冷えましたが)もう時間は11時、そろそろ寝なくては。
僕は毛布に包まり、ソファに寝ころがります、すると彼女は
「あれぇ?渚君ベットで寝ないの?」
すでにパジャマに着替えた彼女が問いかけてきます。
はい、そうです、寝ません、てか寝れません。
貴方は運がいいですよ、僕が普通の男だったらすでにあなたは大変なことになってますよ?
そんな事を重いながら丁重に断った僕は電気を消して眠ります。
夜中、さすがにソファねにくいです、外は涼しそうなので少しすずむことにしましょう、
中庭、涼しい風が吹きます。
そして僕は歩いています、そして木の陰に倒れ掛かっている人がいます、
ってぇえ!?
ちょっ!!こんな時間帯に何故、近寄ってみると倒れ掛かっているのは女の子、身長は小柄な空ちゃんよりも小さい、とりあえずこんな所に寝ていたら風邪を引いてしまうので起こします、少し肩を叩くと彼女は目を開け
ドサッ
っぇ?なんか僕押し倒されてません?
普通は逆だとおもうのですが、って言うか何ですかこの状態は!?ぇえ作者!!
そんな自問はさておき、
僕は女の子の顔を見ます、瞬間、
ドクンッっと一気に鼓動が高鳴ります、顔が一気に赤くなるのが自分でも分かります。
どうしたものでしょう、頭の中では女性恐怖症の恐怖が渦巻いてます、しかし胸の高鳴りも顔の上気も止まりません。
彼女の顔をもう一度みると、
小さくすっきりした顔、綺麗に伸びた睫毛、整えなくとも綺麗な眉、ほんのりピンクな潤んだ唇、
空ちゃんの可愛いというのとは別に妖艶ともいえる、
美しい、の一言に尽きる容貌、
しかし何かがおかしい、確かに美しい、しかし僕は
女性恐怖症、しかも重度堅物なのです、この手に関しては特にです。
しかし彼女の前ではそんな理性がいとも簡単崩されてしまいます、しかし僕はそんな簡単には朽ちません、さっきから拳を握り爪をつきたてて耐えてます、
しかし彼女はなにかフェロモンとも妖気とも言える
これはまるで昔話なんかにでてくる、
淫魔、否サキュバスである、
完全無欠の美貌、そして男を魅了して止まない謎の力、まさに彼女はそんな者だった。
しかし僕は理性を振り絞って
「あっあの、どいてください」
そういわれると彼女は驚いた顔をして、少し間をおきどいた。
そして僕は彼女に
「ぁの、こんな所で寝てると風邪ひくから、寮に帰った方がいいよ」
そういって僕はそそくさと自室に戻った。
去っていく少年の後姿を見つめ、少女は怪しげな笑みを浮かべる。
「ふふっ、この私から逃れるなんて」
そして彼女の目はまるで獲物を見つけたような目をして
「ふふ、面白いわね………」
そして彼女も又闇夜に消えていった。
どうでしょう?第三話〜サキュバス〜、楽しんでいただけでしょうか?
楽しんでいただけたなら幸いです。
あと一人か二人ヒロイン追加予定ですw
でわでわ