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街道を沿って歩いていると人の声と金属同士がかち合う音が耳に入ってきた
「あちらの方か」
音のする方に走っていくと馬車を囲むように10数人が武器を手に取り囲んでいた
「加勢するか、皆殺しにするか」
今回は加勢してこの世界のことを教わりあわよくば恩を売りつつ死神様の信徒にしよう
そう考えある程度近づき
「助太刀するぜ!」
そう叫び囲っている男の1人に近づき首をはねとばした
「なんだ新手か!」
そう盗賊が声をあげ
「名も知らぬ者感謝する」そう鎧に身を包む騎士が声を上げた
騎士に向かって
「さて、全員殺して問題ないか?」と聞くと
「生け捕りだと助かるが贅沢言ってられん!任せる!」
それを聞き殺さずに無力化する練習でもするかと思いながら手を考える
刃は鋭すぎて不殺はできんだろう。持ち手で薙ぎ払うか。
刃が両刃ではなければなぁもう少しやりようがあったが…
とりあえず鎌を逆さに持ち3人まとめて鎌の持ち手でなぎ払い先端でさらに1人突いたら腹を貫通させてしまった。
「力込めすぎたか。まぁいい次。」
そうつぶやき残りに目をやると盗賊どもは武器を手から離し
「投降するから命だけは勘弁してくれぇ!」と叫んだ
まだやりたいことあったんだがなぁ…
騎士たちが縄出盗賊ども縛り上げた後騎士の1人がこちらに近づいてきた
「助太刀感謝する。私の名はイージス。ハーゼロス辺境伯に使える騎士だ」
そうガタイの良い男が話してきた。
イージスを観察すると背丈は180と少し武器は両刃のブレード年齢は45くらいか?
ただ男が惚れるような漢って感じだな
「ご丁寧にどうも。俺はサイってもんだ
旅をしているんだが金もなければ身分証のようなものもなくてな」
旅をしてるのに身分証ないはまずかったかと内心ドキドキしてると
「そうかサイ殿。改めて感謝いたす。よろしければハーゼロスの街までご一緒しませんか。サイ殿も護衛に加わってくれると心強いのだが……もちろん少しばかりだが報酬も用意する。」
そうイージスが言ってきた
これは願ってもない展開だ
「よろしく頼む」そうイージスに向かって言い放った