表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

どこか、だれかの、世界

作者: 狂宮

きっと、疲れてたんだよ。

兄が因果率を、

姉が理を、

私が可能性を司る


強大な力ではある


兄が運命・未来を、

姉が世界・過去を、

私が他人・現在を操る


助けて


兄は無感情に、

姉は笑って、

私は作って?


そんな事も分からない


兄の心は壊れて、

姉は感情を誤魔化し、

私は上に媚びる


もう疲れた


兄は利用され、

姉は利用し、

私は何もしないし、されない


最近は、悪夢も見れなくなった


兄は気付かない、

姉は気付かないふりをした、

私は気付いたから逃げた


あいつは、ずっと追いかけてくる


兄は未来を断罪する者

姉は過去を破壊する者

私は現在を支配する者


全ての人に後悔を


兄は物を壊した

姉は時を戻した

私は人を殺した


また、悪夢を見るようになった


兄は形を創った

姉は心を作った

私は動を与えた


これは、何だ?


兄は笑っている

姉は兄を見てる

私は考えれない


この生き物は、何なんだ?


兄は知っていたらしい、

姉は教えてもらったらしい、

私は知らなかった


この世界は、物語だと


兄は言った「そろそろ終わりだ」と

姉は言った「やっと終わるのね」と

私は返した「なにが終わるの?」と


答えなど分かりきっている


兄は笑って答えない

姉は黙りこんでしまった

私は聞くことを止めた


あいつが、笑っている


兄はもう満足したらしい、

姉はまだ足りないらしい、

私は初めから望んでない


あいつが、言った


「この世界は僕が創った

 それをお前らが壊した

 お前らは必要ない」


後悔したが抵抗はしない


兄はあいつを殺そうとした、

姉は真っ青になって隅にいた、

私は考える事を止め動く事を止めた


ドールの完成だ


兄の声が聞こえた、

姉の血の音が聞こえた、

私の息はもう聞こえない


これで、終わり


ある所に

3人の兄弟

がいる


強い力を持ってるらしい


その3人は

誰かが創った存在に

利用されてるらしい


あいつが、囁いた


「幕は上がった

 前の生物を使い

 また、始まった」


まだまだ、輪廻は終わらない


そして、

あいつは、

気付かない


「この世界も誰かが創った紛い物」


そう呟いて

どこかにいる

誰かが嗤った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ