プロローグ
地球でない、この地に三国に分かれた大陸があった。
この大陸は、地球においては本やゲームの世界にしかいない怪物と言われる異形の生物や魔法が存在する世界。
三国に分かれた国はそれぞれ、神護聖国・竜騎帝国・法儀共国と呼ばれていた。
そんな三国のある国から始まる物語……
竜騎帝国領 アーニン=セベンス城
「エレン、例の計画はの進行状況は?」
「はい我が君、今からあちらの世界に行き連れ戻ってきます。」
「そうか、頼むぞ。我が国は武力においては他の国を凌駕するが魔法に関しては他の国より劣る。古の書物によれば、あの世界の者は魔法に秀でているらしいのでな。」
「然りと承ります。必ずや連れ戻ってまいります。」
「頼んだ。」
エレンと呼ばれた女性は、その場を離れ儀式等が行われる魔方陣が描かれた部屋へと足を運んだ。そこには銀色の髪が腰まで伸び、若干幼さの残る青年が一人佇んでいた。
「シュウ、用意は出来ている?」
「これはこれは、軍師殿いつでもいけますよ。」
普段であれば、この様な言葉は使わないシュウを一睨みするとやや乱暴に
「ならば、早速いってくれ。」
「了解するが、王にはあの事を伝えたのか?」
「いや、まだだ」
「連れて来るのはいいが、召喚場所がこことは限らないんだぞ?」
「わかっている。こちらへ来さえすれば私が探し出す。」
「へいへい、了解しましたよ。この場所に連れて来れなくても俺の所為にするなよ。」
「わかっている、早速むかってくれ」
「りょ〜かい。ちょいと離れていてくれ」
そう言うと、シュウと呼ばれた男は何かを唱えだした。
「時の番人なるキリシア 我を彼の地に運び 我と共に戻し給へ 異界門召喚」
詠唱が終わると同時にシュウの目の前に黒い球体が出来上がり、徐々に人がすっぽりと包み込む様なまでの大きさになるとシュウはその黒い球体に入り込んでいった。
「では、いってくる」
そう言葉を残し、球体は消えていった。
ここは、大都市から少し外れた所にある超名門進学高校。この高校に通えばそれだけで大学行きのキップが手に入るような所である。その校門から2人の高校生が歩いて出てきた。
一人の名は黒羽真一、もう一人の名は響九朗である。黒羽真一は、黒髪の長髪で身長は180cmほどのモデル体系でしかも、顔はそこいらの有名人なんて目じゃないほど整っている。響九朗も同様な顔形であり、違うとこと言えば短髪の茶色である。
そんな2人がくだらない話をしながら、いつもの様に帰っていた途中であった。
「……£%#@……」
「何か言ったか? 九朗」
「お前が言ったんじゃないのか? レオ」
「……£%#@……」
2人が後ろから聞こえた声の様なものに反応し振り返ると黒い球体に包まれそこで2人の意識は遠ざかっていった……
一味唐辛子です。
長らく?お待たせしました。
色々、小説の書き方のHPを読み漁ってきましたけど良くわかんないので基本の書き方を元に自分なりに書くことにしましたw
今回はプロローグとして、以前は書いてなかった召喚される前の事など書いておきました。
そんなこんなで、これからも応援よろしく御願いいたします。
追記:文章中に九朗のセリフでレオと書いていますが、第1話でわかりますが真一の事です
説明不足ですみません;;