そして掴んだもの
先日、男友達と女友達と僕の3人でささやかな飲み会をしていました。
某総合駅から徒歩3分ほどの居酒屋。
おいしい料理を提供してくれるお店です。
少し高めの値段設定のためか、あまり学生さんがいません。
いわゆる「ウェーイ」な感じはありません。
とは言うものお店自体は繁盛しているようで、そこかしこからの話し声で賑やかです。
このメンツで集まりだしてから、そろそろ4年ほどになるでしょうか。
気の知れた友人との飲み会、という趣です。
僕には今現在彼女がいませんので、どうしてもその話になったりはします。
で、そこで女友達に言われた一言があります。
「フサさんって、女慣れしているよね。」と言うものです。
僕自身はそれほど自覚は無いのですが、少なくとも酸いも甘いもかみ分けた30代女性が言うのだから、間違ってはいないのでしょう。
実際、一目ぼれをすることもありますが、それを表に出さずに話すことなんての造作も無いことです。
女性と会話をすることについては、まぁ平均点はもらえるだろうな、と思います。
思い起こしてみれば、20の頃から回りに全く女性がいないということはなかったように思います。
それは恋人、女友達、同僚だったりはしますが、おおよそ女性と気軽に話せる、という環境にはいたわけです。
そんな環境にいたからか、女性に対して普通に接することが出来ます。
テンションが上がりすぎることもありません。
逆に誰にも話かけることが出来ない、というシャイボーイでもありません。
話しかけられてもキョドって「あぁ、はい。」としか言えない訳でもありません。
女性も男性と同じように、話をし、付き合うことが出来ます。
そう思うとなるほど、僕は女慣れしていたのか、と改めて思いました。
そこで逆に「女慣れしていない」というのがどんな風になるのか、を思い出しました。
すると「確かにあいつらは女慣れしていない」と思う人たちが思い当たりました。
要は僕が先ほど言ったようになるのです。
「テンションがあがりすぎて、自分で何を言っているのかも分からない人。」
「誰にも話かけられず、隅っこのほうで一人で酒を飲み、話しかけられてもキョドって、あぁ、はい。としか言えない人。」
なるほど、こういう人たちはとてもじゃないけれど女慣れしているとは言えません。
いわゆる女性を前に「あがっている」と言うのが正しいのかも知れません。
慣れていないことは緊張をします。
緊張すれば、普段の自分とはまた違う自分が飛び出してくるものです。
思っても見なかった言葉が出る、なんてこともあるでしょう。
実際、女性であっても人間には違いないので、普通に接し、普通に話せればコミュニケーションは取れ、人間関係が出来上がっていきます。
でも、そこでうまくコミュニケーションが取れないと、そこで終わるわけです。
緊張で普通が普通でなくなるから、と思います。
女性慣れしていれば、うまくコミュニケーションが取れ、人間関係が増えていく。
女性慣れしていなければ、うまくコミュニケーションが取れず、人間関係が増えていかない。
これは間違いなくスパイラル、と言えるのではないでしょうか。
結局は慣れの問題なわけで、時間をかけ、女性と話す回数を増やすしかこれを克服する方法は無い気がします。
そういう意味で、僕は恵まれた環境にいたなぁ、とも思いました。
しかし「女慣れしている」と言われた僕であっても、最初からそう接することが出来たわけではありません。
言うのも恥ずかしいほどやらかしました。
涙が出るくらいこっぴどくやられたこともあります。
そういう経験があって、今の僕がいるわけです。
今の状況であっても、誰かからもらったものではありません。
少しずつ手探りで前に進んで、今の「普通に接する」ということが出来るわけですから。
そして「女慣れしていても必ず彼女がいるわけでもない」というのは、僕自身が証明しています。
この事実には涙が出そうですが、それはまたいずれの機会に。
では今回はこれまで。
またお会いしましょう。
それまでごきげんよう。