Borderline
「恋人ってなんでしょうね」
これは少し前に、僕が某友人からもらった質問です。
何をもって恋人とするか。
これはなかなかの難問です。
ましてその人は僕よりも年若いわけですから、そういう悩みも出てくるのだと思います。
僕には僕なりの線引きもありますが、そこは少し置いておいて色々考えて見ましょうか。
「大事な人」
こういう風に考える人は結構多い気がします。
確かに恋人は大事な人です。
何にもまして優先順位の第1位、それはそれで間違いが無い気がします。
とはいうものの、親兄弟も大事には違いないですし、古くからの友人だって大事な人でしょう。
明確さには少し欠けるな気がしますし、おおよそ主観的な気もします。
「キスやセックスをする人」
これは分りやすい基準です。
多くの人にとって、恋人はキスやセックスのパートナーです。
「恋人としかキスやセックスはしない」と豪語する人だっています。
線引きとしても明確であり、納得もできますので、これが正解!な気もします。
しかし、はた立ち止まって考えてみましょう。
じゃあ恋人ととしかキスやセックスは成立しないでしょうか?
いや、そんなことはありません。
実際、「セフレ」という言葉が存在する以上、行為としては問題なく成立します。
仮にいってしまえば「君は恋人としかキスやセックスをしないけど、パートナーがそうとは限らない」という恐ろしい事実だってあるわけです。
そこを=で結ぶのは、こう考えると微妙です。
「結婚を前提としたお付き合い」
これまた分りやすい線引きです。
将来的に(いつかは分りませんが)結婚をする。
恋愛の延長線上に結婚がある、という考えなら、これはこれで正解です。
しかし僕はこれに異を唱えます。
と言うのも、僕は恋愛の延長線上に結婚がある、と思っていないからです。
恋愛と結婚はまた違うものではないでしょうか。
これは経験上ですが、「今の彼氏は、恋愛にはいいけど結婚はしたくない」という話を聞いてしまったことがあるからです。
僕自身、若い頃は「将来的に結婚をする人が恋人」という考えを持っていましたから、この話は衝撃的でした。
さて、3つほど考えてみましたが、どれも僕の中ではイマイチです。
そろそろ僕の考えを述べます。
それは「告白しOKをもらう」もしくは「告白されOKを出す」のどちらかです。
状況としては逆の二つですが、要は「告白をもって恋人になる」という線引きです。
どうでしょうか?分りやすい線引きではないでしょうか。
実際、先述の某友人も「なるほど!」と膝を叩いていました。
どうやら納得してくれたようです。
告白、というのは「恋人になる儀式」のようなものだと思っています。
恋人になる、には書面の提出などもいりません。
例えば役所に「恋愛届け」みたいな書類を提出する必要もありませんし、誰か立会人がいて「今から君たちは恋人です」という宣言があるわけでもありません。
恋愛はおおよそは二人だけで初めて二人だけで完結させる、プライベートなものです。
恋する二人は「告白と言う儀式をもって恋人になる」のです。
結婚式で、指輪を交換するように。
では今回はこれまで。
またお会いしましょう。
それまでごきげんよう。