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まだ朝  作者: 奥本はじめ
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第3章 はじめての大阪

最初に住んだ部屋はもっと狭かった。窓の外には隣の建物の壁しかなかった。

朝でも暗い。光が入らない。その部屋で、由香は何度も目を覚ました。

朝なのか、昼なのか、一瞬わからない。冷蔵庫の音だけがする。

引っ越してきたばかりのころ、由香は町を歩くのが少し怖かった。

知らない町だからではない。行き先がないことが怖かった。

どこへ行くのか。どこまでが自分の町になるのか。誰も教えてくれない。

ある朝、歩道橋の上で立ち止まった。

白い光。電車の音。

ノートを取り出し、初めて書いた。

6:51 初めての大阪

その一行で、朝が少しだけ自分のものになった気がした。


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