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私の守護霊

作者: 夜澄コウ
掲載日:2026/02/01

守護霊の正体とは…

こたつテーブルに正座をした女性と後ろで「麗…麗…」とつぶやき続ける男性が虚ろに立っている。


そう私には守護霊がいる。

不思議なのは守護霊なのに身体に触れることができるし、料理や洗濯など家事全般はやってくれる事、そして家にいる時にしか見えない事。

心配で霊媒師さんに聞いたらそういうケースもあるし、害はないって言ってたから便利だしそのまま暮らしてる。

守護霊は、私の味方だ。

少なくとも、私のものを奪わない。


麗「あ、そうだった、」


コスメ会社に勤める私は2日前発熱してしまい会社を休んでいた。

さすがに病み上がりに仕事はしたくなく、今日はサボりだ。

会社に提出が近い資料を忘れてきて来てしまったが私の部下がもうすぐ私の家へ届けに来てくれる。



麗「まだかなーもうすぐかなー♫」


私は部下の西島遥斗、はるくんに恋をしている。

最近は1週間に一度は食事にも行くようになったし、最近はいい感じだし、もうそろそろ告白しようかなとか考えている。

誰にいつはるくんをとられるかわからないしね。

守護霊はいつものように洗濯を始めた。


ーーーピーンポーン


私がずっと待っていた音が部屋中に響き渡る


ーーはるくんだ!ーー


インターホンへ疾風のごとく向かう。


麗「はーい」


遥斗「麗さんお疲れ様です。資料を渡しにきました。」


麗「マンションのロック開けるから403号室のドアの前まで来て、」


遥斗「わかりました。向かいます。」


私の部屋にはるくんが来る!!

妙に上下関係に真面目なところがあるけど、そこも含めてやっぱりかわいい。


いつの間にか洗濯を終えた守護霊は空気を読むように隣の部屋へ移動した。


数分後、玄関から「コン、コン、コン」今の私には心地よいノックの音がした。


まるで初デートのようにこの数分間玄関でうろちょろしてたなんて誰が想像するだろうか?


ドアを開けると私の資料を持ったはるくんが立っていた。


遥斗「お疲れ様です。資料と風邪に効きそうな食べ物をです。どうぞ。」


麗「え!いいのに〜ありがとう!」


遥斗「ではお大事に」


帰ろうとする遥斗。


麗「ま、待って!!」


遥斗が新鮮な魚のように驚き、動きが止まる。


麗「良かったらうちでお茶しない??」


何を言ってるんだ私は。


遥斗「今ですか?」


麗「うん!こんな機会ないし、もしよかったらなんだけどどう?」


遥斗「いや、さすがに麗さんのご自宅に上がるのは…」


麗「私からの一生のお願い!」


遥斗「…わかりました。」


麗「それじゃ、決まりね!」


はるくんを自宅へ招く。

今日はなんて幸せな日なんだろう。

すごく引き止めるのは恥ずかしかったけど、はるくんとお家デートできるなんて!!


私は一番お気に入りのハーブティーをポットで作り、クッキーをお皿に盛り付け、上機嫌に持っていった。


こたつテーブルにはるくんがすらっと座っていて、慣れないのか、目のやり場に困っているのか妙にキョロキョロしている。


そういうところがかわいいなーって思う。


麗「これ、私のお気に入りのクッキーとハーブティー!本当におすすめだから遥斗くんに食べてほしくて!」


遥斗「では、いただきます。」


今からはるくんは私にどんな顔をしてくれるのかな…ほんとワクワクしちゃう。


麗「どう?」


遥斗「すごくおいしいです。ハーブティーとても美味しいです。クッキーもサクサクで相性がとってもいいです。」


麗「でしょでしょ!お口に合うようでよかったー」


一息つく、はるくんの笑顔が見れて幸せ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

後半


僕の名前は西島遥斗、コスメ会社に勤める会社員だ。

今日は上司の麗さんの自宅へ資料を届けにいったが、流れで家に上がることになり、麗さんの部屋にいる。

僕は麗さんの事が好きだ。上司ではあるけど、可愛らしい顔としっかりしているところがとても愛らしいと思っている。

好きな人って事もあってさっきから手汗は凄いし、話も入ってこない。

気づいたら麗さんから出されたお菓子やハーブティー?もなくなっていた。


遥斗「ごちそうさまでした。」


麗「いえいえ。遥斗くんの為なら何でも出しちゃうよ笑」


遥斗「そういえば体調は本当に大丈夫なんですか?」


麗「実は今日サボりなのよ。病み上がりのお仕事は参っちゃうなって思って。」


遥斗「それわかります。回復してばかりの身体であの業務や営業は嫌ですもんね。僕でもそうします。」


麗「そうなの?遥斗くん真面目そうなのに意外とそういう所もあるのね。」


遥斗「僕は真面目なんかではありません…」


突如隣の部屋から20代と思われるジャージ姿の男性は出てきた。


僕は思わず驚愕し、話を留めてしまった。

麗さんは同居人はいないし、付き合ってもないって言ってたけどこの人誰なんだろう。


ジャージ姿の男性はぶつぶつと何か言っている。

耳を立てて聞いてみると「麗…麗…ダメ…蓮汰…麗」と意味不明な事を呟いている。

なんなんだコイツは。


麗「ちょっと遥斗くんいきなりどうしたの?」


ぼーっとしていた僕に麗さんが話しかけられて現実に戻される。


遥斗「いや、あんまり言いにくいのですが、後ろに男性がウロウロしているといいますか…麗さんの後ろを徘徊しているといいますか、」


麗「あれ、遥斗くんも見えるの?」


いきなりなんなんだ、まったく。


遥斗「はい、はっきりと」


麗「あれ、私の守護霊らしいのよ笑」


遥斗「あれが…ですか?」


今は腕を使ってなにかをつくってる。

何かを訴えているのか?


麗「2年前にね、突然みえるようになったの。けどみえるときはこの家だけなの。なんか家事全般もやってくれてるし。」


遥斗「それは色々特殊ですね。」


麗「しかもね、触れるの守護霊に。」


遥斗「それ本当に守護霊なんですか?」


こんなやつがかよ。


麗「霊媒師さんにみてもらったんだけどねちゃんと守護霊だったのよ。みえないようにできるか聞いたら、そうするにはには莫大なお金がかかるって言われたから。もうあきらめてほぼ一緒に住んでる?って感じよ。」


麗さんなんだか呆れてる感じだなー。


遥斗「なんだか大変ですね。」


麗「いやいや、家事全般やってくれるし、たまに肩も揉んでくれるんだ。ほんとに何でもやってくれるから住ませてるって感じ笑」


何だそりゃ。そんな有能な守護霊、最高じゃん。

けど後ろで矛盾した事を呟いたり、奇行を繰り返しているのはなんだろう。

「タス…ケテ…」って繰り返し言ってるし、こんな奴が本当にそんなに有能なんだろうか?


麗「みてないからわかんないけど、多分奇行な行動とってるでしょ?」


遥斗「はい、色々と」


一瞬だけ麗さんの目が冷たくなった気がする。


麗「気にしなくていいよ。1ヶ月に一度はあるんだ。たまたま重なっちゃってごめんね、」


遥斗「いやいや、そんな謝ることでもないですよ。麗さんは悪くないですし、それに麗さんが大丈夫なら僕も安心です。」


麗「なんか…ありがと。」


なんだその言い方、かわいい。


遥斗「お茶のお誘いありがとうございました。お話もとても面白かったです。」


このままここにいると麗さん告白してしまう。


麗「もっと話しましょうよ〜」


グッ、かわいい。どうしようって言葉が頭によぎるが今日はとりあえず帰ろう。

僕の好きメーターが限界だ。


遥斗「この後、会社の資料作らないといけなくて…ごめんなさい、」


麗「いや、こちらこそありがと。お茶の誘い受けてくれて、会社の資料作り頑張って、資料楽しみにしてる。」


遥斗「ありがとうございます。ではまた明日。お邪魔しました。」


寂しそうに手を降る彼女を後にして、マンションを出た。いったいあの後ろにいたジャージ姿の男性?守護霊は何だったんだろうか?


まぁ、何でもいいか。

残業頑張るか。



ーーーーーーーーーーーーーーーー


はるくんが帰った。

あーこんな日がいつまでも続いたらなーってほど思う。

本当に楽しかったなー。

明日からの会社が楽しみ!


そんなことより、私は守護霊の元へ向かった。


麗「お前、何私の男に助けてとか訴えてるの、助け舟出してたよね?ふざけないでよ。元カレの分際でさ、ね?」


苦しとかなんか言ってるがどうでもいい。

私は思いっきり蓮汰を睨みつけた。


蓮汰「やら…な…です。」


麗「大きな声で言って!!」


蓮汰「やらない…です。」


麗「二度と馬鹿な真似しないでよね。次はないから。」


ふー、一段落。元カノの使用方法って思ったよりも大変。

コイツのせいではるくんが私の前からいなくなるところだった。


はるくん、もうすぐだからね。

はるくんは私のモノなんだから。

初めて書いた作品です。

みなさんからたくさんのアドバイスをもらえると嬉しいです。


数ある作品から読んでいただき、ありがとうございました。

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