第六十六話:カオス増量! 修羅の街の「普通じゃない」新住民たち
ゼオン君が星になった翌日。 アイリス様とリナ様は、タナカの「献身(洗濯)」を待つ間、街のカフェで一息つくことにしました。
ですが、そこには新章を彩る(?)強烈な新キャラたちが集結していました。
激辛の貴公子・ハバネロ(レベル9999・コック): カフェの店主。彼が作る「激辛カレー」は、辛すぎて時空に火柱が立つ。 「へいお待ち! 食べると魂が一度燃え尽きて、転生ボーナスで体力が全回復するカレーだよ!」 アイリス様が一口食べた瞬間、頭から聖光が噴水のように噴き出しました。
爆速の配達員・メロス(レベル9999・郵便屋): 「待たせたな!」と言いながら入ってきたが、早すぎて自身の残像と会話している。 「今の私は1秒前の私だ。本物の私はもう隣の国で手紙を配っているぞ!」 あまりの速さに、リナ様の予見眼ですら「過去の残像」しか捉えられません。
鋼鉄のアイドル・アイアンちゃん(レベル9999・看板娘): 「みんな、愛してるピョ☆」とウインクするたびに、破壊光線(物理的チャーム)が放たれる。 彼女の握手会は、参加者の腕が文字通り「鋼鉄」でないと、握った瞬間に粉砕されるという命懸けのイベントです。
「……リナ。この街、油断していると心臓がいくつあっても足りないわ」
アイリス様が、カレーの熱で溶けかけたスプーンを直しながら呟きました。
「ええ。でも見てください、あそこでチェスをしている老人たちを」
沈黙の棋士・パズル爺&クイズ婆(レベル9999): 一手指すごとに、周囲の「概念」が書き換わる。 爺が駒を動かすと重力が反転し、婆が守ると周囲の空間が二次元に圧縮される。 「ほっほっほ、王手じゃ。お前の存在そのものを詰ませてやったわい」
(……ただのボードゲームで存在を消さないでください! ここ、本当に『日常』なんですよね!?)
観測者ナルミ様が、空中モニターで新キャラたちのステータスを並べながら笑います。
「あはは! 面白い連中でしょ? 彼ら、昔は魔王軍の幹部だったり、神界の門番だったりしたんだけど、 強くなりすぎて『もう隠居してカフェでもやるかー』ってなった人たちなんだよね」
アイリス様とリナ様は、そんな超人たちが作るカオスな日常に揉まれながら、 「最強」の意味を改めて考えさせられるのでした。
「……お姉様。私たちも、あの八百屋の主のように、 大根を刻むだけで次元を切り裂けるようにならなければなりませんわ」
「そうね、リナ。タナカを支える者として、 『日常生活すべてが修行』だと思い知らされたわ」
最強姉妹の日常は、今日も爆発と共に幕を開けるのでした。
あとがき 激辛の貴公子・ハバネロ
おぅ、アイリスの嬢ちゃん! カレーのおかわりはどうだい? さっきのは「レベル1000」程度の辛さだったけど、 次は「全細胞が一度死滅して、神として再誕するレベル」の激辛を用意してるぜ!
え? ブラジャーのタナカさんにもカレーを? よせやい、布地にこのカレーをかけたら、 「爆発して新銀河が誕生」しちまうよ!
あとがき 観測者 ナルミ
おっつー! 修羅の街の変人たち、気に入ってくれたかな? 彼らはみんな「限界」を知ったからこそ、あんなに楽しそうに暮らしてるんだよね。
アイリスさんたちが、彼らと交流することで「数値1億」へのヒントを掴むのか、 それともアイアンちゃんの握手会で右腕を失うのか……。 観測者として、ポップコーンが止まらないよ!
タナカ君も、あのチェス爺さんに「洗濯の概念」について教わってみたら? 「洗うだけで汚れと共に相手の罪悪感まで消し去る洗濯」とか、できそうじゃん!




