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転生したら騎士学生のブラだった件  作者: 沼口ちるの


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第五十七話:タナカ、激怒! 身体ジャックからの姉妹バトンタッチ!

地下牢の冷たい床で、泥にまみれて横たわるアイリス様とリナ様。 魔王たちに蹂躙され、その自尊心は見る影もなく踏みにじられていました。


(……私の愛する主たちを、あんなゴミのように扱ったばかりか、 泥の中に放置するなど……万死に値します)


私の「献身」の回路が、怒りで真っ赤に燃え上がりました。


【システム警告:制限解除アンリミテッド・デヴォーションを実行】


私は、気絶しているアイリス様の魔力回路を完全に掌握。 彼女の意思を介さず、私の演算によって「最適化」された魔力を肉体に流し込みました。


「……お、お姉……様?」


隣でかろうじて意識を取り戻したリナ様が、信じられないものを見る目でアイリス様を仰ぎました。


ゆっくりと立ち上がった「アイリス様」の瞳は、黄金の輝きを通り越し、 深淵のような白銀に染まっていました。


「……不浄ですね。この場所も、主を傷つけた者たちも」


アイリス様の口から出たのは、タナカである私の冷徹な意志。


バキィッ!!!


一瞥しただけで地下牢の鉄格子が原子レベルで霧散しました。 そのまま「アイリス(タナカ)」は、魔王たちが祝杯を挙げている謁見の間へと踏み込みます。


「あ? なんだ小娘、まだ生きて……がふっ!?」


剛力魔王ゴリウスが反応するより早く、アイリス(タナカ)の「最適化された拳」が彼の腹部を貫通。 衝撃吸収の逆転応用――「衝撃浸透100%」が、魔王の巨体を内部から崩壊させました。


次々と襲いかかる魔王たちを、タナカによる超次元演算で次々と無力化していきます。


しかし、身体を借りているアイリス様の肉体が、あまりの魔力出力に悲鳴を上げ始めました。


(……肉体の限界ですね。ですが、ここからは「彼女たちの力」でなければなりません)


私は強制ジャックを解除し、蓄積した膨大な魔力エネルギーを姉妹の魂へと流し込みました。


「……っ! タ、タナカ……!? 今、貴方が守ってくれたのね……!」


アイリス様が意識を取り戻し、溢れんばかりの魔力をその身に宿して立ち上がります。


「お姉様、感じますわ。タナカさんの……私たちのための、命懸けの献身を!」


リナ様も立ち上がり、アイリス様の背中を支えました。 かつてはタナカを奪い合って喧嘩ばかりしていた二人が、 初めて、一つの目的のために手を取り合いました。


「リナ、あなたの予見(目)を貸して。私の光(剣)で、道を切り拓くわ!」


「ええ、お姉様。私の演算と、お姉様の出力……これこそが、タナカさんを支える『最強の布』にふさわしい真の姿ですわ!」


【内部数値:3000万突破――上昇中】


タナカが繋いだ絆によって、姉妹の「共闘」という新たな力が覚醒。 泥まみれの英雄たちは、今、修羅の魔王たちを恐怖させる「真の怪物」へと変貌しました。


「……さあ、バトンタッチよ。 泥を塗られた借りは、1億倍にして返してあげるわ!!」

あとがき 聖騎士 アイリス・ライト(&リナ・ライト)


アイリス: ……タナカ、見ていてくれた? 私、今までずっと一人で強くなればいいと思ってた。 でも、リナと手を繋いだ瞬間、あなたの鼓動がもっと強く響いたの。


リナ: お姉様と協力するのは癪ですが……認めざるを得ませんわね。 一人の限界は、二人で超えればいい。 タナカさんの「献身」に応えるには、私たちの「傲慢」を捨てる必要があったのですわ。


アイリス: 魔王たち、震えて眠りなさい。 私たちの「数値」は、ここからが本番よ。


リナ: ええ。レベル9999の壁なんて、二人の愛の総量(1億超え)で粉砕して差し上げますわ!


アイリス: ……ところでタナカ。 さっき私をジャックしてた時、私の身体で変なポーズさせてなかった? なんか、関節が変な方向に曲がってた気がするんだけど……。


リナ: お姉様、それはタナカさんの「最適化」の結果ですわ。諦めなさい。

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