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転生したら騎士学生のブラだった件  作者: 沼口ちるの


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第五十六話:絶望の魔王連戦! 最強姉妹、修羅の洗礼でボコボコにされる

「ひゃっはー! 内部数値1億への道、まずはそこの魔王から経験値をいただくわ!」


「お姉様、あの魔王の魂を喰らえば、私たちの数値も一気に跳ね上がりますわ!」


テンション爆上がりのアイリス様とリナ様が、魔王軍の総本山へと正面突破を仕掛けました。


しかし、そこにいたのは、前世の「魔王」なんて言葉が可愛く見えるほどの、 真の修羅しゅらたちでした。


「……小娘共が。レベル5000程度で、この『絶望の門』を叩いたか」


最初に現れた【剛力魔王・ゴリウス】。 彼がただ拳を地面に叩きつけただけで、 私の「衝撃吸収」を貫通するほどの純粋な圧力が姉妹を襲いました。


「……っ!? な、何よ今の……身体が、潰れる……!」


アイリス様が悲鳴を上げ、地面に叩きつけられます。 私の衝撃吸収機能は「100%」ですが、それは物理的な衝撃の話。 魔王が放つ「世界そのものを押し潰す威圧」までは防ぎきれません。


「お姉様! ……あぐっ!?」


リナ様が予見で回避しようとしますが、 次に現れた【神速魔王・アクセル】は、 リナ様の「予見した未来」よりも早く、彼女の横っ面を平手打ちしました。


「遅い。未来を見ても、身体が追いつかねば意味がない」


吹っ飛ぶ二人。 さらに【虚無魔王・ゼロ】が、彼女たちの魔力を一瞬で吸い尽くしました。


「ひ、ひぃ……! ま、待って、まだ私たちはレベル1億に……!」


「黙れ。この世界では、弱者は『経験値の肉塊』に過ぎん」


ボカッ! ドカッ! ゴキッ!


かつての「最強の英雄」たちが、まるでゴミのようにボコボコにされています。 アイリス様は自慢の金髪を振り乱して泥にまみれ、 リナ様は眼鏡(魔道具)を割られて涙目になっています。


(……お二人とも、だから言ったじゃないですか! この世界の『レベル9999』は、限界まで数値を鍛え抜いた化け物たちの溜まり場なんです!)


姉妹は、生まれて初めての「圧倒的な敗北」を全身で味わいました。 プライドは粉々に砕け、服はボロボロ(私は無事ですが)。


「……うぅ。タナカ……ごめんなさい……。 私、全然……最強じゃない……」


アイリス様が、泥の中で震えながら私の布地をぎゅっと掴みました。


「……負け、ました……。真理なんて、どこにも……」


リナ様も、白目を向いて地面に横たわっています。


最強を自負していた二人の心が、完全に折れました。 修羅の世界の魔王たちは、彼女たちが思っていた以上に、 「理不尽なまでに強く、そして残酷」だったのです。


(……さて。主たちがここまで無惨にボコボコにされては、 もはや**『ブラジャー』**としての面目丸つぶれですね)


私は、泥にまみれたアイリス様の肌を通じて、 静かに、そして激しく、「真の献身」の出力を上げ始めました。

あとがき

剛力魔王・ゴリウス

ふん、威勢がいいだけの小娘共だったな。 レベル5000で我ら魔王軍に挑むとは、自殺志願者か何かか。


……だが、一つだけ気になることがある。


あの金髪の娘が着けていた、あの白いインナー。 私の全力の拳圧を浴びても、糸一本ほつれていなかった。


それどころか、娘が気を失った瞬間、 あの布地から「……私の主を、よくもここまで汚してくれましたね」という、 全魔王を震え上がらせるような冷徹な殺気を感じたのだが。


……いや、気のせいか。 ただの布に、そんな意志があるはずがない。


さあ、この娘たちは地下牢へぶち込んでおけ。 明日には「経験値」として処理してやる。


(……なぜだろう。背筋の寒気が、止まらないのだが……?)

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