第四十二話:通信激怒! 「勝手に殺すな!」とキレるタナカ、ゼオンとの対決
第一節 旅路の合流と王都の近況
アイリスとタナカ(人型)は、大陸を旅し、先に旅立っていたリナと合流を果たした。アイリスは「絶対聖光」、リナは「絶対予見」というそれぞれの極地に達し、三姉妹はさらに強力な絆を深めていた。
合流後、アイリスは王都に残してきたレオンハルトたちと、通信魔術を使って近況を報告し合った。
レオンハルトは、緊張した面持ちで、ゼオン・クロムウェルという新たな協力者の登場、アルフの魔力暴走、そしてタナカの「書置き」に従って全てを暴露した経緯を伝えた。
アイリス:「タナカの書置き?…勝手に『遺言』なんて残すなんて、タナカらしいわね」
レオンハルト:「ですが、そのおかげでゼオンは我々の強力な協力者となりました。彼は今、タナカさんの『論理的な献身の遺言』を継いで、アルフの魔力安定化に取り組んでいます」
第二節 通信越しに激怒する「ブラジャーの魂」
それを聞いていたタナカは、突然、顔を真っ赤にして激怒した。
タナカ:「遺言だと!?誰が死んだと言うのですか!」
タナカは、通信魔術の水晶を掴み、レオンハルトの後ろにいるゼオンの姿に向けて、怒鳴りつけた。
タナカ:「そこにいるゼオンとかいう論理の魔術師!私は死んでいません!勝手に私の献身を『遺言』などと呼ぶのはやめてください!私の献身は、今もアイリス様の傍で生きています!」
王都に残されたレオンハルト、アメリア、そしてゼオンは、突然のタナカの激怒と、通信越しに伝わる規格外の魔力の威圧感に、完全に固まった。
第三節 論理 vs 献身の対立
ゼオンは、驚愕からすぐに立ち直り、タナカの通信に冷徹な論理で反論した。
ゼオン:「静粛に、タナカ氏。あなたの人型としての存在は、王都の記録上『消失』しています。そして、あなたの残した指示は、遺言と解釈するのが最も論理的です。あなたの『献身』が生きているとしても、あなたの『技術』は現在、私の『論理的な管理下』にある」
タナカ:「ふざけないでください!私の技術と献身は、アイリス様という『魂の伴侶』と共にあります!私の『献身』を、あなたの『論理』で勝手に過去のものにしないでいただきたい!私は死んでいません!」
アイリスは、激怒するタナカを制しつつ、ゼオンに冷静に説明した。「ゼオン。タナカは、私の最強の装備の魂であり、私の魂の伴侶よ。彼は、私が望む限り、永遠に私の傍にいるわ。彼の献身は、過去ではなく、現在進行形なの」
第四節 「生存者」タナカの新たな使命
ゼオンは、タナカが「装備の魂」であり、半永久的な存在であることを改めて理解し、その「献身の継続性」という非論理的な事実に、頭を抱えた。
ゼオン:「...わかりました、タナカ氏。あなたの献身が継続中であることを認識します。しかし、あなたが不在の王都の技術的安定性は、私が論理的に管理します」
タナカ:「よろしい。では、ゼオン氏。私の『生存者』としての指令です。アルフ君の魔力安定化と、王都の平和を、私の帰還まで頼みます。そして、二度と私を死んだ扱いしないでください!」
タナカの「生存者」としての指令を受け、ゼオンは不満ながらも従わざるを得なかった。
こうして、タナカは旅先の「生きた指導者」として、ゼオンを王都の「論理的管理者」として、それぞれの場所から王都の平和を支えるという、新たな協力体制が確立された。
タナカが、通信越しに「勝手に殺すな!」と激怒する姿は、正直、壮観でした。ランク3のレオンハルトです。
ゼオンの厳しい追及から逃れるため、私たちはタナカの書置きを「遺言」として利用しましたが、彼の人型としての自我の強さと、アイリス様への献身の純粋さを、改めて思い知らされました。彼は、装備の魂でありながら、人として生きています。
ゼオンは、タナカの非論理的な存在を「論理的な管理対象」として受け入れ、アルフの魔力安定化という新たな使命を負うことになりました。これで、王都の守りは、私、アメリア様、ゼオンという三人の協力者によって、盤石なものとなります。
旅立ったタナカの「生存者」としての指令を受け、私たちは、アイリス様たちが帰還するまで、王都を平和に保ち続けます。




