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転生したら騎士学生のブラだった件  作者: 沼口ちるの


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第三十八話:絶対聖光、最後の壁を破る! アイリス、タナカと旅立ちへ

第一節 団長への最終決戦


アイリス・ライトは、団長アトラスに最後の模擬戦を申し込んだ。増幅された装備に頼ることなく、「絶対聖光」に覚醒したアイリスにとって、団長アトラスの「絶対的な制御」こそが、自身の力の完成度を測る最後の試練だった。


団長アトラスは、アイリスの成長を認め、前回リナと戦った時と同様、剣を使わず素手で彼女の挑戦を受け入れた。


アトラス:「アイリス嬢。リナ嬢の時は、装備と才能の連携で私の制御を破った。今回は、貴様自身の力で、この壁を超えてみせろ」


アイリス:「御意に、団長様!私の聖光は、もう何にも依存しません!」


タナカ(田中一郎)は、訓練場の隅から、魂の伴侶パートナーとなった主の姿を見守った。彼は、アイリスの絶対領域の魔力増幅を完全にオフにしている。


第二節 「絶対聖光」対「絶対的な制御」

戦いは、「絶対」と「絶対」の激突となった。


団長アトラスは、自身の魔力を体内で完璧に収束させ、アイリスの放つ「絶対聖光」を、素手による極微の魔力操作でいなそうと試みた。


しかし、アイリスの「絶対聖光」は、リナの「予測」による一点集中とは異なり、アイリスの意志の赴くままに形と性質を変える、制御の極致だった。


アイリスは、団長の魔力制御が外部に干渉する一瞬を逃さなかった。彼女は、団長の魔力操作の「受け流し」を意図的に誘発し、その瞬間に聖光の「質」を、光の剣から純粋な衝撃波へと変化させた。


団長アトラスは、アイリスの剣の軌道ではなく、剣から放たれる力の性質が瞬時に変わったことに驚愕した。


アトラス:「なっ…力の『定義』を変えた!?」


第三節 姉妹の証明と王都の頂点

団長アトラスは、アイリスの「力の質の瞬時な変換」に対応できず、体勢がわずかに崩れた。それは、リナが「未来予知」で団長を倒した時よりも、さらに制御が困難な敗北だった。


アイリスは、その一瞬の隙を見逃さず、剣を突きつけた。


アイリス:「私の勝ちです、団長様!」


騎士団の頂点、騎士団長アトラスが、またもライト家の姉妹に敗北した。これで、アイリスは名実ともに王都騎士団最強の騎士となった。訓練場は、静寂の後、歓喜と驚愕の入り混じった熱狂に包まれた。


第四節 新たな旅と「魂の伴侶」の献身

勝利の夜。アイリスは、妹リナが旅立った時と同じ、「刺激を失った」かのような虚ろな表情をしていた。


アイリスは、レオンハルトとアメリアに、騎士団の最高責任者として、驚くべき決断を告げた。


アイリス:「お兄様、アメリア様。私、騎士団を休職します。団長様を超えてしまった。リナの言う通り、もう、ここに私を本気にさせる刺激がない。私は、団長様の制御を超えるための『世界の真理』を探しに、リナを追って旅に出るわ」


そして、アイリスは、自身の横に立つタナカの手を取った。


アイリス:「タナカ。私の魂の伴侶として、あなたも共に来てくれる?」


タナカは、迷いなく深く一礼した。


タナカ:「御意に、アイリス様。私の献身は、永遠に貴女の傍にあります。私の本体ブラジャーは、貴女自身の力が守ってくれます」


翌朝、アイリス・ライトは、最強の騎士として、そしてタナカ(ブラジャーの魂)という最高のパートナーと共に、王都を後にした。残されたレオンハルト、アメリア、そして覚醒したアルフは、アイリスの強さと、その規格外の行動力に呆然としながらも、彼女たちがいつか王都に戻る日を信じて、王都の平和を守り続けることを誓うのだった。


ハハ、まさか私が、ライト家の姉妹に連続で敗北することになるとは。騎士団長アトラスだ。


リナ嬢の敗北は、「装備と予知」による一点突破。そして、アイリス嬢の敗北は、「装備依存からの脱却」による力の質の変換によるものだった。アイリス嬢は、私の絶対的な制御を、制御の『応用』で打ち破った。


彼女は、ついに自力で私の壁を超え、王都騎士団の頂点に立った。その上で、彼女は「刺激がない」という理由で旅に出た。リナ嬢と同じ、才能の暴走だ。


だが、私は満足している。私の騎士団は、私という壁を超える真に強い若者を生み出した。アイリス嬢は、タナカという魂の伴侶を得て、リナ嬢は「絶対予見」を身につけている。彼女たちは、世界という舞台で、私の制御をも超える『真理』を見つけてくるだろう。


残されたレオンハルト、アメリア、そしてアルフ。彼らは、アイリスとリナが残した「秘密の種」を守りながら、王都の平和を守る。


私の騎士団は、しばらくの間、静かな成長期に入るだろう。だが、再びライト家の姉妹が帰還した時、この王都が、どれほどの強さで満たされているか、楽しみに待つとしよう。

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