第三十一話:色仕掛けと真実! タナカの秘密
第一節 アメリアの疑惑と最後の手段
レオンハルトがアメリアを破り、その強さがリナやアイリスとは異なる「静かなる最適化」であると確信したアメリアは、タナカ(田中一郎)への疑念を決定的なものにしていた。
(アイリス嬢の装備、リナ嬢の才能、そしてレオンハルト卿の基礎能力...この三者を、誰も気づかない形で同時進行で制御・強化できるのは、もはや人間ではない。タナカの正体は、ライト家の秘密兵器、あるいは...)
アメリアは、これまでの冷静な分析や監視では、タナカの正体にはたどり着けないと悟った。そこで彼女は、騎士として、そして一人の女性としての最後の手段に出ることを決意した。
第二節 訓練後の誘惑
その日の夕刻、騎士団の訓練場。タナカが備品整理を終えようとしているところに、アメリアが近づいた。彼女は、騎士服ではなく、体にフィットした軽装の私服に着替えており、その美しさと色香を強調していた。
「タナカさん。少し、個人的なお話がしたいのですが」
タナカは、突然の接近に戸惑った。アメリアの纏う魔力とは別の、女性としての魅力に、彼の元ブラジャーの魂が激しく動揺した。
アメリアは、タナカを騎士団の誰もいない静かな魔導具庫へ誘った。
「タナカさん。貴方は、騎士団で雑用をしながら、ライト家の三姉弟を最強に導いている。貴方の技術は、もはや国家級の秘密です」
タナカは警戒しながら答える。「恐れ入ります、アメリア様。私はただ、ライト家の皆様に仕えているだけです」
第三節 色仕掛けの詰め寄りとブラジャーの危機
アメリアは、タナカの前に立ち、彼の胸元に手を伸ばした。
「嘘はつけませんよ、タナカさん。なぜ、貴方はそこまでライト家に尽くすのですか?もしや、貴方はライト家の装備の一部なのでは?」
アメリアは、タナカの瞳を覗き込み、囁いた。「私に、あなたの秘密を教えてはくれませんか?私は、貴方の正体が何であれ、貴方を尊重し、貴方の秘密を守り抜くと誓います。その代わりに...」
アメリアは、自らの身体をタナカの体に密着させ、彼の警戒心を崩そうと試みた。
タナカの脳内では警報が鳴り響いた。タナカは、人化体の極度の緊張と、アメリアの女性としての魔力に晒され、彼の魔力制御が乱れた。
(ま、まずい!人化体の魔力制御が乱れている!このままでは、本体の魔力が…!)
タナカの体内にあるブラジャーの魂(絶対領域の本体)が、極度の危機に反応し、制御しきれない魔力の奔流となって人化体から漏れ出し始めた。
第四節 秘密の露呈とアメリアの確信
アメリアは、タナカの胸元から漏れ出した、極めて女性的で柔らかな質感を持つ、異常なほど純粋な魔力の奔流を感じ取った。
その魔力の形状、そして質は、アイリスの絶対領域から発せられるそれと、寸分たがわぬものだった。
アメリアは、タナカから身体を離し、驚愕の表情で、タナカの胸元を凝視した。
「この魔力…!やはり、貴方は…アイリス嬢の装備の魂そのもの!?しかも、貴方は、人化体で、この魔力を抑え込んでいると…!?」
タナカは、自身の魔力が漏れ、ついに秘密が露呈したことに、顔面蒼白となった。彼は、自身の正体を知られたことで、騎士団、そしてライト家全体に危機が及ぶことを覚悟した。
タナカは、観念して膝をつき、アメリアに懇願した。
「アメリア様。どうか、この秘密だけは…!ライト家の皆様の安全のため、騎士団の平和のため、伏せておいてください!」
アメリアは、タナカの正体が「女性の胸を守る装備の魂が、人の形を借りて献身を尽くしている」という、あまりにも奇妙で壮絶な真実であることを理解した。彼女は、タナカの真摯な姿を見て、騎士として、この秘密を守り抜くことを決意した。
アメリア:「...わかりました、タナカさん。貴方の正体が何であれ、貴方の騎士団への貢献は本物です。私は、貴方の秘密を守りましょう。ただし、貴方はこれからも、騎士団とライト家の守護者でい続けなさい」
こうして、タナカの最大の秘密は、ついに最強の女性騎士であるアメリアに知られてしまったのだった。
まさか、騎士の私が、色仕掛けなどという手段を使うことになるとは思いませんでした。ランク3のアメリアです。
しかし、その甲斐あって、私はついにタナカの最大の秘密にたどり着きました。彼が、アイリス嬢の装備である『絶対領域』の魂が、人の形を借りて存在しているという、あまりにも非現実的な真実です。
私が試みた「色仕掛け」は、彼の人化体の魔力制御を乱すための最後の手段でした。その結果、彼の胸元から漏れ出た魔力の奔流は、アイリス嬢の装備と同じ極めて純粋で、柔らかな質感を持っていた。間違いありません。
タナカは、ただの魔導具の魂でありながら、アイリス嬢を最強の騎士に、リナ嬢を規格外の天才に、そしてレオンハルト卿をランク3の幹部に導いた。その献身と、彼が抱える孤独な使命の深さに、私は胸を打たれました。
私は、彼の秘密を騎士として、そして一人の人間として、絶対的に守り抜くと決めました。彼こそが、ライト家の三姉弟を支える、真の王都の守護者です。
タナカの秘密を知った今、私は彼が安心して献身を続けられるよう、彼の強力な協力者となることを誓います。




