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転生したら騎士学生のブラだった件  作者: 沼口ちるの


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第二十八話:リナ頂点への挑戦!

第一節 頂点への挑戦と作戦会議


リナ・ライトは、姉アイリスを打ち破った勢いそのままに、騎士団長アトラスに模擬戦を挑んだ。


リナは、団長戦の前に、タナカと姉アイリス、そして兄レオンハルトと共に、秘密の作戦会議を開いた。


リナ:「団長様の強さは、『魔力の異常なまでの収束と絶対的な制御』にある。私の『光の魔眼』が未来を予測しても、団長様の魔力制御は予測不能な絶対性を持っている」


アイリス:「リナ。私の絶対領域の120%の力を、あなたの予測と連携させることはできない?」


タナカ(田中一郎):「可能です、アイリス様。私の増幅魔力を、リナ様の『光の魔眼』が特定した団長様の制御の『わずかなノイズ』に、一点集中で叩き込む。団長様自身の力ではありませんが、装備と才能の総力戦で、一瞬の隙を作ることはできるかもしれません」


レオンハルト:「団長が剣を使わず、素手で対応したら、この作戦は成功するだろう。リナ、勝機はその一瞬だ」


第二節 団長の制御を破る「二重の光」

模擬戦開始。団長アトラスは前回同様、剣を構えず、リナの攻撃を掌で迎え撃とうとした。


リナは、覚醒した光の魔眼で、団長の魔力制御の極めて微細なノイズを特定した。それは、団長の絶対的な力の、本当にわずかな「遊び」だった。


リナ:「今よ、お姉様!」


リナの合図と同時に、リナ自身が放つ一点集中の魔力と、タナカがアイリスの絶対領域を通じて遠隔で増幅・発射した「聖光の奔流」が、団長のアトラスの掌に向かって、二重の光として突進した。


団長は、リナの「予測」と、タナカの「増幅」が連携したことに驚愕した。


アトラス:「なっ…装備の力を、ここまで戦術的に使うか!」


団長は、二重の攻撃を収束しようとするが、タナカが最大増幅した魔力は、団長の制御をわずかに上回った。


ドォォォン!!


団長の掌がわずかに後退し、魔力制御が一瞬だけ崩壊した。リナは、その0.1秒の隙を見逃さず、団長アトラスの喉元に木剣を突きつけた。


リナ:「私の勝ちです、団長」


第三節 頂点からの転身と「休学」の決意

騎士団長アトラスが、騎士学園の生徒に敗北した。騎士団の歴史が塗り替えられた瞬間だった。訓練場は、静寂の後に、狂乱の歓声に包まれた。


団長は静かに剣を納めた。「見事だ、リナ嬢。貴様は、私という壁を超えた。騎士学園に戻り、更なる研鑽を積むがいい」


その夜。祝勝会が開かれる中、リナは姉アイリスとタナカの前に立った。しかし、彼女の顔には、勝利の喜びは微塵もなかった。ただ、「つまらなさそう」な、虚ろな表情をしていた。


リナ:「お姉様、田中さん。私、騎士学園を休学します」


アイリスとタナカは絶句した。


アイリス:「リナ!?何を言っているの!?」


リナ:「団長様を倒しちゃったから、もう、この王都に、私を本気にさせる強い相手がいないの。刺激がない。私は、もっと、世界中の強い騎士や魔導師と戦って、もっと強い人を探してみたい。だから、休学届を出して旅に出るわ」


レオンハルトは、妹の規格外の才能と決断力に、呆れながらも理解を示した。彼は、侯爵家と騎士団長の承認を得て、リナの休学手続きを秘密裏に進めることになった。


第四節 秘密の守護者の残留

アイリスは、妹の突然の決定に涙を流しながらも、その才能と決意を理解した。


アイリス:「リナ…わかったわ。でも、あなたは騎士学園の生徒よ。必ず帰ってきて、私と一緒に騎士団に入団するのよ!」


リナ:「もちろんよ、お姉様。世界を見て、お姉様の装備も、田中さんの調整も超える、新しい強さを見つけてくるわ」


タナカは、人型としてリナに一礼した。「リナ様。貴女の新たな道に、ブラジャーの魂として、祝福を送ります。アイリス様のことは、私にお任せください」


リナは、後ろ髪を引かれることなく、たった一人、騎士学園の生徒の身分を保持したまま、世界へと旅立った。


タナカは、最強の妹の旅立ちを見送り、騎士団に残った。彼の魂の本体である絶対領域は、これからも変わらず、最強の騎士となったアイリス・ライトを守り続ける。アイリスを真の頂点に導くのが、タナカの新たな使命となったのだ。



……全く、規格外の才能は、何を考えているのか理解できん。騎士団長アトラスだ。


リナ・ライト嬢。彼女は、私の魔力の絶対的な制御を、姉の装備とタナカの調整という「装備と才能の二重連携」によって、見事に破った。あの発想力と、0.1秒の隙を見抜く能力は、私に匹敵するか、あるいは上回るものだった。


しかし、彼女は、その勝利の直後に、「つまらない」という理由で騎士学園を休学し、旅に出た。


騎士団という組織、そして王都の平和という目標は、彼女の飽くなき才能と探求心を満たすには、小さすぎたのだろう。私の強さという壁を打ち破ったことで、彼女のゲームは一旦終わってしまったわけだ。


彼女の才能は、王都に留めておくべきものではなかったのかもしれない。世界中の強者との戦いを通じて、彼女は、私のような絶対的な強さの完成形、あるいはそれを超える何かを見つけるだろう。


残されたのは、アイリス嬢と、その「生きた装備タナカ」だ。アイリス嬢には、リナ嬢が去った後の騎士団を、ガウェインやアメリアと共に支えてもらおう。そして、タナカ。貴様の献身は続く。


リナ嬢の旅の成功と、彼女の復学を、一騎士として楽しみに待つとしよう。

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