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転生したら騎士学生のブラだった件  作者: 沼口ちるの


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第十九話:閑話休題 密着取材! 侯爵令嬢リナの「天啓の才能」と秘密の絆

第一節 密着取材の依頼と騎士団の思惑


リナ・ライトが盗賊団を単独で殲滅した功績は、瞬く間に王都中に広まった。その結果、王都で最も影響力のある新聞社『王都日報』から、リナへの密着取材の依頼が侯爵家に舞い込んだ。


騎士団長アトラスは、リナの才能が王都の希望となることを歓迎し、取材を許可した。しかし、レオンハルトと騎士団幹部たちは、リナの異常な強さの背後にいるタナカの秘密が暴かれることを恐れていた。


(リナ様への取材…!もし秘密の特訓の痕跡を見つけられたら、俺の存在が騎士団外にもバレてしまう!)


タナカ(田中一郎)は騎士団駐屯地から、リナに【共有知識ツインセンス】を通じて緊急連絡を入れた。


(リナ様、取材中は絶対に俺との特訓の場所、内容、そして「田中」という名前も口にしないでください!貴女一人の力で強くなったと主張するのです!)


「わかってるよ、田中さん!お姉ちゃんの秘密、絶対に守るからね!」リナは決意を固めた。


第二節 訓練と日常の「偽装」

取材は、リナの日常と、騎士学園受験に向けた訓練を中心に進められた。記者たちは、リナの才能と可憐さに魅了されたが、彼女の訓練内容の効率の良さに首を傾げた。


記者:「リナ様。その木剣の振り方、まるで実戦経験豊富な騎士のようですが、誰の指導を受けたのですか?」


リナ:「ふふ、これは天啓なんです。眠っている時や、一人でいる時に、急に正しい動きが閃くんです。私の才能は、そう、『自己学習型』なんです!」


(リナ様、ナイス!俺の指導を「天啓」や「自己学習」だと主張するとは!)


リナの訓練には、兄レオンハルトが常に立ち会っていた。レオンハルトは、取材班がタナカとの秘密の訓練場所(裏庭)に近づかないよう、巧みに誘導し、妹の「天啓」を補強するような証言をした。


レオンハルト:「リナの才能は私が見ても異様です。彼女の体術は、騎士団の誰にも教わっていません。生まれ持ったものだと断言できます」


(レオンハルト様、過保護が秘密を守る方向へ働いてくれている…!)タナカは遠隔で安堵した。


第三節 アイリスの「最強装備」とリナの絆

取材班は、リナの才能の源泉について、姉アイリスにも尋ねた。アイリスは、胸を張って答えた。


アイリス:「リナは、私の最高の装備『絶対領域』と同じくらい、私にとって誇りです!私たちのライト家の血筋は、きっと何か特別な才能を持っているのよ!」


アイリスは、自分の装備の「タナカ」が、妹の才能を開花させていることを知らず、ただの血筋だと信じている。しかし、リナはアイリスの言葉に深く感動した。


取材の終盤、リナはカメラの前で、自らの魔力を制御するデモンストレーションを行った。


リナは目を閉じ、遠く騎士団にいるタナカに集中する。タナカは、人化体とブラジャー本体の全魔力を微細な調整に集中させ、リナの体内魔力を限界まで純粋化させた。


リナの掌には、誰が見てもため息をつくほどの、完璧に制御された光の球が浮かび上がった。


記者たちは、その神秘的な光景に圧倒された。リナの才能は疑いようがないものとして、王都中に報じられることになる。


第四節 新聞報道と騎士団の警戒

数日後、『王都日報』にリナの特集記事が大きく掲載された。


『侯爵令嬢リナ・ライト、天啓の才能で盗賊団を殲滅! 騎士学園の歴史を変える神童か?』


記事はタナカの影を一切感じさせず、リナの単独の才能として報じられた。


しかし、騎士団幹部たちは警戒を強めた。


ガウェイン:「リナ嬢の才能は本物だが、あの完璧な魔力制御は、訓練場でのタナカの調整と酷似している。タナカは、遠隔でリナ嬢の才能を操作していると見るべきだ」


ルナ:「タナカ氏の遠隔での調整能力は、私が保証します。しかし、それがリナ嬢の『天啓』として世間に認知されることは、彼にとって最良の隠蔽策となりましたね」


タナカは、秘密が守られたことに安堵しながらも、騎士団内の疑念が増していることを理解した。彼の孤独な二重生活は、さらに神経を使うものとなった。


王都日報記者のエミール・フロストです。


今回、ライト侯爵令嬢リナ様の密着取材を担当させていただきましたが、彼女の才能は筆舌に尽くしがたいものです。あの若さで盗賊団を殲滅したという功績もさることながら、取材中に見せた完璧な魔力制御は、熟練の魔導師でも到達できない領域です。


彼女は、訓練方法を「天啓」や「自己学習」だと語っていましたが、その言葉に嘘偽りはないように見えました。特に、彼女の剣術の基礎は、誰にも師事されていないとは思えないほど洗練されていました。彼女の才能は、まさに神から与えられた『天啓』としか言いようがありません。


一方で、取材中、リナ様の兄君であるレオンハルト様が、常に私たちを警戒し、リナ様を熱心に守っている様子が印象的でした。妹君を溺愛されているのでしょう。


また、騎士団駐屯地でのアイリス嬢の「私の装備(絶対領域)と同じくらい誇り」という発言も、姉妹の強い絆を感じさせました。


リナ様の騎士学園受験の結果、そして彼女の「天啓の才能」が騎士団にどのような影響を与えるのか、我々王都日報は今後も注目していきます。

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