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転生したら騎士学生のブラだった件  作者: 沼口ちるの


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第十二話:リナの覚醒! 盗賊団殲滅と秘密の武力行使

第一節 侯爵家からの誘拐

アイリスが騎士団で任務に励み、タナカが騎士団駐屯地で雑用係として監視下に置かれている頃、侯爵家ではリナが騎士学園受験の準備を進めていた。


リナの「天啓の才能」の噂は、既に王都の裏社会にまで広まっていた。ある日の夕方、リナが侯爵家の敷地外で特訓を終えて戻る途中、待ち伏せしていた盗賊団に襲われた。彼らの狙いは、リナの才能を利用した魔導実験への提供、あるいは身代金だ。


「おとなしくしろ、嬢ちゃん!お前は高値で売れるんだ!」


リナは抵抗したが、数に勝る盗賊団に拘束され、馬車で郊外の廃墟へと連れ去られてしまった。


第二節 危機察知と緊急連携

タナカは騎士団駐屯地で夜間の雑用をしていたが、【共有知識ツインセンス】が激しい警戒信号を発した。


(リナ様が危険だ!強制的に魔力を引き出されている!誘拐された!)


タナカは即座にリナに意識を集中させた。


(リナ様!聞こえますか!落ち着いてください。俺がいます!)


リナは恐怖で震えていたが、田中さんの声を聞き、覚悟を決めた。「田中さん!私、どうしたらいい!?」


(リナ様。盗賊団はあなたの魔力制御が未熟だと侮っています。俺があなたの体内魔力を最適化し、最大出力まで引き上げます!あなたがすべきことは、訓練通りに、無駄のない動きで、一瞬で殲滅することです!)


タナカは人化の姿のまま、遠隔でリナの魔力回路を全開にした。彼の本体である絶対領域がアイリス様の胸元から一時的に魔力供給を奪うほどの、強力な魔力調整だった。


第三節 リナの単独殲滅戦

リナが閉じ込められた廃墟の部屋に、盗賊団のリーダーが、リナの才能を試そうと入ってきた。


「さあ、嬢ちゃん。その魔力を俺たちに見せてみろ!」


その瞬間、リナの身体から、太陽のような純粋で強烈な光の魔力が溢れ出した。魔力は、タナカの誘導により、リナの体術と剣技に集中した。


「聖光剣!」


リナは、田中との秘密特訓で会得した、最適化された体術と、爆発的に増幅された魔力を融合させた。動きに一切の迷いがない。まるで、タナカ自身がリナの身体を操っているかのような、完璧な剣術だった。


盗賊団は、まさか一人の少女がこれほどの戦力を持っているとは夢にも思わず、一瞬で次々と斬り伏せられた。リナの光の魔力に触れた盗賊は、身体の自由を奪われ、完全に無力化された。


数分後、廃墟の中には、リナの光の魔力に拘束され、呻き声を上げる盗賊団員だけが残った。リナは息切れ一つせず、剣を収めた。


(田中さん…私、やったよ!)


(リナ様!完璧です!すぐに騎士団へ連絡してください。そして、この勝利はあなた一人の力だと主張するのです!)


第四節 兄の驚愕と秘密の証拠

リナは盗賊団を拘束したまま、自ら王都の騎士団に連絡を入れた。連絡を受けたレオンハルトは、妹が誘拐された事実と、その妹が単独で盗賊団を殲滅したという報告に、激しく動揺した。


レオンハルトが現場に駆けつけると、廃墟には傷一つないリナと、光の魔力で完全に動けなくなっている盗賊団の残党がいた。


「リナ!怪我はないか!まさか、本当に一人でやったのか!?」レオンハルトは驚愕を隠せない。


リナは、タナカとの約束通り、冷静に答えた。「うん、お兄様。私、特訓を頑張ったから。盗賊さんたちが油断したんだよ」


レオンハルトは、リナの才能が覚醒したことは知っていたが、この短期間での武力行使は常軌を逸していると感じた。


(この短期間での成長は、異常だ。まるで、誰かが彼女の才能を強制的に開花させたかのようだ…)


レオンハルトの脳裏に、騎士団の雑用係、タナカの顔が浮かんだ。しかし、リナの笑顔と、現場の完璧な戦果に、レオンハルトはタナカとの関連を断定できなかった。


一方、騎士団駐屯地。アイリス様は、自分のブラジャーの魔力が急に弱くなった後に、また元に戻ったこと、そして妹の偉業を聞き、「リナの才能が爆発したのね!私も負けていられないわ!」と、妹の成長を喜ぶのだった。



私の可愛い妹、リナの無事を祈ってくださった皆様、ありがとうございます。アイリスとリナの兄、レオンハルトです。


今回、リナが盗賊団に誘拐されるという事態が起こりましたが、信じられないことに、彼女は単独で盗賊団を殲滅し、無事に帰還しました。現場に駆けつけた時、私は我が妹の偉業に、誇りと同時に、深い戸惑いを覚えました。


リナの才能が覚醒したことは理解しています。しかし、この短期間での実戦での武力行使は、常識を超えています。まるで、何者かに最適化された体術と魔力が、彼女の身体に宿っているかのようでした。


私の頭の中には、あの不審な雑用係タナカの顔が浮かんでいます。リナはタナカを先生だと慕っている。もし、彼がリナの才能を無理やり引き出し、危険な状態にしているとしたら…。


私は兄として、リナの安全を守る義務があります。このままタナカの存在を看過することはできません。彼の正体、そしてリナとの秘密の特訓の全てを、今度こそ暴かなければならない。


今回のリナの活躍は、騎士学園への入学を確実なものにするでしょう。しかし、その裏にある秘密の危険性を、私は決して見逃しません。


次なる物語で、タナカとリナの秘密、そして私がどう動くのか、見守っていただければ幸いです。

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